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【F速プレミアム】ライコネン観察日記:20年間にわたるF1キャリアに終止符「ありがとう。その一語に尽きる」

2021.12.24

 F1史上最多出場の記録を持つ大ベテランが、グランプリレーシングに別れを告げた。残した記録は出走回数350回、ポールポジション18回、レース中の最速ラップ46回、ポディウム登壇103回、優勝21回。“アイスマン“ことキミ・ライコネンは、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで輝かしいキャリアに終止符を打った。

 キミがアブダビで使ったブルーと白を基調としたヘルメットデザインは、2001年にメルボルンで初めてグランプリレースに出場した時のヘルメットを模したものだった。この1戦にふさわしいアイデアと言えよう。F1での最後のレースを前に「名残惜しさを感じるか」と質問されて、ライコネンはこう答えた。「全然ないね。こうして引退するのは、ポジティブなことだと思っている。この日を迎えて普通の生活を送れるようになるのを、ずっと楽しみにしてきたんだ。この20年間、僕の生活のすべては、F1のスケジュールとレースによって決められてきた。これからは家族のために時間を使えるようになる。胸に迫るものがあるのは、僕よりもむしろ妻の方じゃないかな」

XPB Images

 いまのところ、キミは他のカテゴリーでレースを続けるかどうか、何か違うことを始めるかどうかも含めて、何のプランもないと主張している。「とにかく、できるだけいい形でシーズンを終えたい。そのあとで、何かしら関心を持てるものがあるか考えてみるつもりだ。だけど、現時点ではまったくノープランだよ。家へ帰って、クリスマスを家族と過ごすこと以外はね」

 ライコネンがアルファロメオの首脳陣に加わる、あるいはコンサルタントを務めるという噂もあったが、その可能性は彼自身によって否定された。「F1はナンセンスや政治的なことが多すぎる。本当にバカげているよ。しかも、その傾向はひどくなる一方だ」

「遅かれ早かれ、僕が家にいることに退屈し始めるだろうと思っている人もいるようだ。だが、そういうことを言うのは、たぶん自分の家庭にウンザリしている人なんだろうと思うよ。だったら、自分が引っ越すなり、違う人と一緒に住むなりすればいいじゃないか。僕にはそういう問題はまったくない」

 最後のグランプリの週末を通じて、キミはこれまで以上に激しくスロットルペダルを踏み込んだ。フリープラクティス2回目の終了間際に、彼はウォールに突っ込むクラッシュを喫している。「突然リヤが流れた。そして、そこには十分なスペースがなくて、クラッシュしてしまった」

XPB Images

 残念なことに、彼はレースも存分には楽しめなかった。アルファロメオのブレーキに問題が発生し、リタイアを余儀なくされたのだ。「望んでいたようなレースにはならなかった。だが、クルマのトラブルはモーターレーシングの一部だ。いずれにしても、これによって僕のキャリアの価値とか、チームとF1が示してくれた心暖まる別れの言葉の価値が変わるわけではない」

 こうしてキミは、ヤス・マリーナ・サーキットではあくまでクールに振る舞った。しかし、スイスにあるザウバーのファクトリーでは少し違う顔も見せたという。サウジアラビアとアブダビでの連戦へ向かう前に、ヒンウィルで開かれたサヨナラパーティでライコネンは大いに感激し、さすがの“アイスマン”も解け始めて、目を潤ませていたらしい。

 キミ・ライコネンのF1ドライバーとしての最後のコメントは、次のようなものだった。「僕は多くのいい思い出と共にF1を去る。この思い出だけは誰にも奪うことはできない。素晴らしい20年間だった。ありがとう。その一語に尽きる」

(Mathias Brunner/Translation:Kenji Mizugaki)


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