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【新車解説】信頼性は今年も堅持、マルシャMR03

2014年2月4日

全戦完走した信頼性は堅持

Sutton

 ファクトリーで発生した技術的なトラブルによって、スペイン・ヘレスへの搬入が遅れたため、合同テスト解禁日となった1月28日にニューマシンを準備することができなかったマルシャ。コスワースからフェラーリへのパワーユニット変更は、F1に参戦した2010年以来の大仕事となったはずだ。

Sutton

 1月29日の夕方にようやくヘレスに到着した新車MR03は、さっそくメカニックたちによって組み立てられたが、コースインを果たしたのは翌30日の夕方。わずか5周のインスタレーションだけに終わった。それでも、この日トラブルで3周のインスタレーションラップに終わったレッドブルに比べれば、組み立てたばかりのニューマシンをすぐに走り出せたことは称賛に値する。

Sutton

 チーフエンジニアのデイブ・グリーンウッドも「わずか5周だけのシェイクダウンだったが、ピットレーンやコース上のあちこちで3日目に関わらず止まっているマシンがまだ見受けられたことを考えれば、われわれが走行できたラップは問題がなかったので、テストプログラムのスタートとしてはとても満足している。新たなパートナーであるフェラーリと共に、予定していたプログラムを通して一生懸命取り組んできたから、MR03と共にさらなる時間を過ごせることを楽しみにしている」と満足していた。


Sutton

 限られたリソースしか持っていないマルシャにとって、今回のレギュレーション変更は対応するだけで精一杯という状況だったためか、MR03の基本的なコンセプトは2013年型マシンから変わっておらず、昨年同様の超ロングホイールベース(悪く言えば軽量化は進んでいない模様)。それでも、リヤウイングの支柱の根元部分をアーチ状にしてエキゾーストパイプからの排気の干渉を軽減させようとするなど、付属の空力パーツには独自のアイデアも見られる。

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 最終日にステアリングを握ったジュール・ビアンキは「MR03の初ドライブのフィーリングは最高だった。いいマシンだよ」と新車の出来を讃えていた。今年のF1は空力によって得られるアドバンテージよりも、システムのマネージメントによってパフォーマンスが大きく左右する。その点おいて、2013年にマックス・チルトンとともに全19戦完走を果たしたマルシャの粘り強さは定評がある。
 ヘレステスト最終日の成績は10チーム中、6位。悪くない船出である。

(Masahiro Owari)


レース

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