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ロス・ブラウン、2019年のルクレール加入がフェラーリF1の起爆剤になることを期待

2018年12月9日

 F1のモータースポーツ担当ディレクターを務めるロス・ブラウンは、シャルル・ルクレールは2019年に、フェラーリが切望していた新しいエネルギーをもたらすだろうと考えている。


 モナコ出身で現在21歳のルクレールは、ザウバーで1シーズンを過ごした後にフェラーリに加入することとなった。彼は2018年の10戦をポイント圏内でフィニッシュし、最高位はアゼルバイジャンGPでの6位だった。


 ルクレールはザウバーが得た合計48ポイントのうち39ポイントを獲得している。キミ・ライコネンの後任としてセバスチャン・ベッテルのチームメイトとなるにあたって、彼は大きな期待という重荷を背負っている。


 しかしF1界の重鎮であるブラウンは、ルクレールが上手くやっていくと考えている。ルクレールは2018年にフェラーリが成し得なかったことを達成できるようチームを勢いづけ、2019年はドライバーズ、もしくはコンストラクターズ選手権でタイトルを獲得する可能性もあるとしている。


「シャルル・ルクレールはスピードと才能の面で非常に印象的だった。だが彼はこれから非常に大きなステップアップを果たさねばならない。彼のフェラーリ加入によってチームには勢いがつき、来年のベッテルに刺激を与えることになるだろう」とブラウンは言う。


 ルクレールは、ヤス・マリーナで行なわれたシーズン後のタイヤテストにおいて、フェラーリのフルタイムドライバーとして初めて正式にコースに出ている。


 ルクレールは2日間で誰よりも速いタイムを出し、早速ベッテルに対して手ごわいところを見せた。彼が水曜日に叩き出した1分36秒450というタイムは、4度のタイトル獲得経験者であるベッテルが前日に記録したものよりもコンマ3.5秒速いものだった。


 フェラーリの両ドライバーはメルセデスのバルテリ・ボッタスと、フォース・インディアの新ドライバーであるランス・ストロールよりも速く、ルクレール加入の効果をすでに示したかたちだ。


 フェラーリには、2018年のチャンピオンシップで敗北した失望から気力をよみがえらせるために、気付け薬が必要なのだとブラウンは語った。


「勝てそうだった世界選手権に勝てなかったとき、何が間違っていたのか理解するために疑問が投げかけられるのは必然だ」と以前フェラーリのテクニカルディレクターだったブラウンは語った。


「疑問が投げかけられているのはフェラーリであり、それはトップに対してのものだけでなく、イタリア国内での国民的な疑問になっていく。フェラーリでの10年で私自身も経験した」


「フェラーリは両選手権で2位だったことで非難されている。単にイタリアでは、それでは十分な結果ではないのだ」


「セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンの好敵手だったが、勝てるべきレースすべてで勝つことができず、ハミルトンが勝てそうにないレースでも勝てなかった」


「にもかかわらず、フェラーリには満足できる理由がある。フェラーリが6戦で優勝し、6回もポールポジションからレースをスタートできるようになるまでに10年かかったのだ」


「2年以上にわたって、チームはメルセデスとのパフォーマンス差を縮めようとしてきた。2016年には差は1周あたり1秒あった差だ」


「(フェラーリ会長だった)セルジオ・マルキオンネが推進した技術上層部の刷新が、今年になって実を結んでいる。最も重要なことは、そのことがチームの運営方法に対する新しいアプローチを生み出し、チームに新たな精神をもたらしたことだ」とブラウンは付け加えた。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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