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豊田社長の発言は「モータースポーツをやる仲間として嬉しかった」ドライバーの扱い方に賛同/ホンダ山本MDインタビュー

2021年10月1日

「五輪で許されても、4輪・2輪は許されない。不公平感を感じております」というトヨタの豊田章男社長の発言がモータースポーツファンの間で話題となっている。


 これはトヨタと川崎重工業が9月18日にスーパー耐久第5戦が開催されている三重県・鈴鹿サーキットで共同記者会見を開いた際に、日本自動車工業会(自工会)の会長でもある豊田社長が、自工会の会長として答えたものだ。


 モータースポーツの国際的なイベントは、今年も厳しい状況に立たされている。F1日本GP、WRC(ラリージャパン)、WEC世界耐久選手権と国際格式の4輪レースはすべてキャンセルになり、2輪もMotoGPや鈴鹿8耐といった国際格式のレースがキャンセルとなった。


 この豊田社長の発言を、ホンダの山本雅史マネージングディレクターはどう受け取っているのか? 2021年F1第15戦ロシアGPが開催されているソチ・オートドロームで尋ねてみた。他社の社長のコメントに対して、部外者が答えることは通常行わないのだが、今回は豊田社長がトヨタの社長という立場を超えてモータースポーツ界のことを考えて踏み込んだ発言をしているため、ホンダの山本MDも真摯に答えてくれた。


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──豊田章男社長の発言を、どのような気持ちで聞きましたか。


山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):個人的な感想を言うと、豊田章男社長がああいうコメントを発信することに関しては、同じモータースポーツをやる仲間としてうれしく思いました。タイトルにもなっていたように、『なぜ五輪はよくて、どうして2輪、4輪はダメなんだ』という言葉は、モータースポーツに関わる多くの者が思っていることではないでしょうか。さらにレーシングドライバーもアスリートなのだから、アスリートとしてきっちりグローバルの観点で見るべきだというコメントも賛同しています。


 個人的に言わせてもらえば、オリンピックは世界のスポーツの頂点ではあるけれど、全員プロではないのに対して、2輪にしても4輪にしてもモータースポーツは全員プロです。ドライバーもライダーもプロとして組織に属している。だから、イベントに参加する意識が全然違います。たとえば、F1は厳しい自主ルールを設け、コロナ禍でもイベントが開催できるようさまざまな工夫をしています。F1では、もし誰かひとりがルール違反を犯すとチーム全体に迷惑かけてしまうという意識をみんなが持っています。だから、そういう工夫を日本(政府)が活用して、日本GPをやるべきだったと思います。


──日本GPだけでなく、WRCもWECも2輪も、国内で開催される予定だったグローバルなイベントが、モータースポーツだけがすべてなくなってしまったのは残念ですね。


山本MD:いろいろな事情があったことは理解するものの、これだけ世界で認められているスポーツなのにという思いはあります。世界ではモータースポーツもほかのスポーツと同じアスリートだという状況を(日本政府も)しっかり見てほしいなと。

2018年のF1日本グランプリ。ホンダのロゴが大きく掲出されていた。
2018年のF1日本グランプリ。タイトルスポンサーとなったホンダのロゴが大きく掲出されていた。

2019MotoGP第16戦日本GP
2019MotoGP第16戦日本GP


──豊田社長の発言について、周囲から何か反応はありましたか。


山本MD:モータースポーツの世界の人と何人か話したときに、「章男さんのコメントはよかったね。励みになるよね」という話はしました。


──トヨタの社長としてではなく、自工会の会長しての発言だったところに意味がありましたね。


山本MD:いちメーカーの枠を超えて、4輪だけでなく2輪のことにも言及してくれました。そういった意味では先々のモータースポーツのあるべき姿、ビジョンが章男さんのなかには描かれていて、いまの日本に足りないものを一生懸命PRしてくださったのだと思います。

ホンダ山本MDインタビュー(2)
ホンダF1 山本雅史マネージングディレクター



(Masahiro Owari)




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