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【F1チームを支える人々:デイブ・ロブソン】バトンの相棒を経てウイリアムズへ。どん底からの再起に技術面から貢献
2023年12月27日
F1チームには多数の人々が関わり、さまざまな職種が存在する。この連載では、普段は注目を浴びる機会が少ないチームメンバーに焦点を当て、その人物の果たす役割と人となりを紹介していく。今回は、ウイリアムズのビークルパフォーマンス責任者デイブ・ロブソンに焦点を当てた。
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ウイリアムズF1チームは、オーナーのドリルトン・キャピタルからの追加投資がなされ、ジェイムズ・ボウルズがチーム代表として加入したことにより、勢いを増しつつある。
2023年にコンストラクターズ選手権7位を獲得、シーズン中に大きなパフォーマンス向上が見られたが、それは過去2年間に技術チームが行ってきた努力の賜物だ。
2022年末に、チーム代表ヨースト・カピートとともにテクニカルディレクターのフランソワ−グザビエ・ドゥメゾンが離脱した。現在、技術部門で継続的に仕事にあたってきたメンバーのなかで主要な役割を担っているひとりが、ビークルパフォーマンス責任者デイブ・ロブソンである。
イギリス出身のエンジニア、ロブソンは、かつてマクラーレンにおいてジェンソン・バトンのレースエンジニアとして数シーズンを過ごしたため、彼の声を無線を通して聞いたことがあるファンは少なからずいるはずだ。
後にふたつのチームでF1キャリアを築くことになるロブソンは、若いころ、イングランド北東部のストックトン・シックス・フォーム・カレッジで、数学、物理学、コンピューティングをAレベルで学習した。その後、ミドルズブラにある、当時ブリティッシュ・スチールとして知られていた会社で1年間のインターンシップを経験した。
モータースポーツで働くことを目指す人間が鉄鋼業界で働くのは奇妙な選択に思えるかもしれないが、ロブソン自身は、「どの業界で働いても、エンジニアリングはほぼ同じであると覚えておくことが重要だ」と指摘している。彼はその年に得た経験が、オックスフォード大学で工学修士号を取得するうえで大きな役割を果たしたと考えている。
その学歴からして、ロブソンが希望どおりF1での仕事を確保できたのは驚くことではない。大学卒業後、数カ月たたないうちに、彼はマクラーレンのジュニア・ストレス・エンジニアの仕事に就き、その後、テストエンジニアを経て、2008年から2009年にはヘイキ・コバライネンのパフォーマンスエンジニアを務めた。コバライネンの後任バトンを担当して同様の役割を果たしたロブソンは、2010年シーズン半ばにレースエンジニアに昇進、その後、4年以上にわたり、そのポジションを維持した。
その後、エンジニアリング部門の強化を目指していたウイリアムズが、ロブソンを獲得。最初にロブソンはフェリペ・マッサのレースエンジニアに任命され、2017年末まで3シーズンにわたり、その役割を果たした。2019年8月にはビークルパフォーマンス責任者に昇格し、ライバルと比較するとリソースや設備が不足しがちなウイリアムズにおいて奮闘した。
2019年のウイリアムズは、1ポイントしか獲得できずに終わり、最悪の低迷期にあった。さらにその後、財政的に困難に陥り、新型コロナウイルスのパンデミックに世界中が脅かされた2020年も、チームは苦しんだ。だが、ドリルトン・キャピタルの買収により、経済的な基盤が安定。ロブソンはエンジニアリングの観点から、改善する必要があるポイントを明確に示すことが可能になり、チームの状況は好転、2021年にウイリアムズは、23ポイントを獲得してランキング8位獲得と、明確な前進を見せた。
2023年、ウイリアムズは28点で選手権7位と、2018年以降でベストの成績を上げた。チーム代表ボウルズが加入、新チーフテクニカルオフィサーとしてパット・フライが加わることが決まり、リードドライバーとしては優秀なアレクサンダー・アルボンを確保、ウイリアムズが進展を続けるためのベースは整っている。
ロブソンは、世界チャンピオンとともにレースで勝利するための方法をよく把握しているエンジニアのひとりだ。チーム無線で彼の声を耳にする機会はもうないかもしれないが、ウイリアムズは彼がそういう時代に蓄積した経験を最大限に活用し、チームの進歩に役立てている。
(Chris Medland)
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6/8(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/9(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/10(月) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |