F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

GP Topic:経験豊富なバトンはシミュレータなど技術面でチームをサポート

2016年9月4日

 モンツァでは、大きな発表が行われることがある。古くは1987年に、ホンダが翌年からマクラーレンにエンジンを供給するとともに、ドライバーラインアップをアラン・プロストとアイルトン・セナというドリームチームを結成することを発表した。2006年にはミハエル・シューマッハが優勝した直後の会見で引退を発表。日本GPが鈴鹿と富士の交互開催となるという発表も2007年のモンツァだった。


 今年は木曜日にフェリペ・マッサがF1からの引退を発表。そして、土曜日にはマクラーレンがストフェル・バンドーンのレースドライバーへの昇格とジェンソン・バトンがアンバサダーとしてマクラーレンに残留することを発表した。


 ホンダの長谷川祐介総責任者によれば、今回の件を聞いたのは、金曜日だったという。「朝一番で、ロンさんが『ホンダの確認を得てから、最終決定を下す』」と言ってきたという。長谷川総責任者は、すぐに本社に確認をとり、最終的にF1担当役員の松本宜之(本田技術研究所の代表取締役社長)とモータースポーツ部長の山本雅史との間で、最終的にマクラーレン側の提案を了承する決定を下した。


 気になるのは、第3期F1活動時代から長い間、ホンダとともにレースを戦ってきたバトンが、第一線から遠ざかることでホンダのF1活動に影響が出ないかということだ。長谷川総責任者は、今回のユニークな契約では、その心配はないという。


「確かにジェンソンはホンダにとって、とても大切なドライバーです。だから、このような形でジェンソンがチームに残ることは、ホンダとしても歓迎しています。来年、ジェンソンがどんな活動をするのか具体的なことは何も決まっていませんが、少なくともチームに残ることでわれわれのコマーシャルイベントなどには参加しやすい環境になり、別な意味でこれまでよりも深い関係が築けるかなと思っています」


 チームのアンバサダーとしてだけでなく、技術的な面でのサポートも今回の契約では明記されている。


「たとえばシミュレータに乗ってもらうなど、これまで以上に積極的に協力してもらうことになるでしょう。来年はレギュレーションが大きく変わるので、ジェンソンのような経験があるドライバーなら、これまでのマシンとの比較もしやすいので、シミュレータに乗ってもらうのは大きい。シェンソンのようなドライバーをシミュレータ・ドライバーとして起用できるというのは、とても贅沢な話だと思っています」と長谷川総責任者は語っている。


最後に来年からレースドライバーとして共に戦うバンドーンについてだ。
「ストフェルに期待することは、もちろん、速さと安定性です。すでに今年のバーレーンでそれらを兼ね備えているところを見せていますが、若いドライバーというは、得てして自分を良く見せようとして無理をして失敗したり、または失敗を恐れて自分の力を出せないことがあるので、そういうことがないように落ち着いて、彼のパフォーマンスを100%発揮してほしいなと思っています」


バンドーンは今回ホンダがF1に復帰する際、初めてマクラーレン・ホンダとして、2014年最終戦直後のアブダビのサーキットでテストしたときにステアリングを握ったドライバー。今年は日本のスーパーフォーミュラでもホンダ・エンジンを走らせている。ただの新人ではなく、ホンダとともに歩んできたドライバーだ。彼には新しい歴史を刻んでほしい。



(Text : Masahiro Owari)




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/22(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd15 オランダ&Rd16 イタリアGP号