F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:話し合いの末に納得してミディアムスタートを選んだペレス。夜間の雨も苦戦の一因か

2023年5月8日

 ミディアムタイヤでポールポジションからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)を、ハードタイヤで9番手からスタートしたチームメイトのマックス・フェルスタッペンが逆転して優勝したF1第5戦マイアミGP。レース後、勝敗を分けたポイントがふたりのタイヤ戦略にあったのではないかという声が少なからずあった。


 しかし、レース後の記者会見でふたりはそれを否定した。確かにペレスはスタートで履いたミディアムのペースが思っていたよりも悪かったことは認めている。しかし、それはチームと話し合って納得したうえで採用した戦略だった。

レッドブル&HRC密着
2023年F1第5戦マイアミGP セルジオ・ペレス&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 むしろハードタイヤでスタートするフェルスタッペンのほうがリスクを犯していた。


「もし、1周目に接触とかして、タイヤがパンクなんてしたら、もうそれで作戦は失敗するからね」(フェルスタッペン)

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第5戦マイアミGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 だから、コース上では土曜日の予選のようなリスクは犯さなかった。フェルスタッペンが1周目の1コーナーでふたつポジションを落としたのも、フェルスタッペンのなかでは想定内だった。なぜなら、フェルスタッペンには、2番手以下にコンマ4秒以上も速いマシンがあったからだ。


「この日のレースで心掛けていたのは、安定したペースで走り、しっかりとタイヤのマネージメントを行うことと、絶対にチームメイトと接触しないこと」(フェルスタッペン)


 一方、ミディアムタイヤに苦しんでいた時点で、ペレスは「この日のレースは厳しくなる」と悟っていた。


 では、なぜミディアムタイヤのペースは予想よりも悪かったのか。ペレスはこう分析する。


「土曜日の夜に激しいにわか雨が降って、路面がグリーンに(真新しく)なったからかもしれない」


 クリスチャン・ホーナー代表も「チェコはスタート後から右フロントタイヤのグレイニングに悩まされていた」と語る。これは路面にラバーが乗っていないときに発生する典型的なタイヤの症状だ。


 ただし、ペレスはこう続ける。


「もしフェルスタッペンと同じタイヤだったとしても、今日のマックスのペースにはかなわなかったと思う」


 だから、ペレスも48周目の1コーナーでフェルスタッペンにアウトからオーバーテイクされたときも、不必要にブロックすることはしなかった。


 キング・オブ・ストリートのペレスにとって、このマイアミ・インターナショナル・オートドロームという市街地コースでの敗戦は、チャンピオンシップを争ううえで、痛い一敗となってしまった。

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第5戦マイアミGP 2位に入賞したセルジオ・ペレス(レッドブル)



(Masahiro Owari)




レース

6/8(土) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/9(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/10(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※カナダGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン194
2位シャルル・ルクレール138
3位ランド・ノリス131
4位カルロス・サインツ108
5位セルジオ・ペレス107
6位オスカー・ピアストリ81
7位ジョージ・ラッセル69
8位ルイス・ハミルトン55
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※カナダGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング301
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム212
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム124
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム5
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP