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ホンダ密着:バトンが実力で6位入賞、しかし楽観できない第2集団の戦い

2016年7月4日

「レースでいい結果を得るには、少しでも前からスタートするに越したことはない。そういう意味では、今回はいいポジションを得られたので、10位と言わずにもう少し上の順位を狙いたい」

 レース前、長谷川祐介総責任者は、そう抱負を語っていた。

 そして、日曜日のレースは、長谷川総責任者が思い描いていたような展開となった。スタートでジェンソン・バトンがフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグをかわして2番手に浮上。その後もクリーンエアで快調なペースを披露。6周目までキミ・ライコネンにオーバーテイクを許さなかった。

 この日のライバルと見ていたヒュルケンベルグが8周目にピットインすると、9周目にすかさずピットイン。さらに27周目のホームストレートでセバスチャン・ベッテルがタイヤをバーストさせてセーフティーカーが導入されると、抜群のタイミングでピットインさせ、危なげのないレースを披露。終わってみれば、メルセデス、フェラーリ、レッドブルに続く6位でフィニッシュした。

「今日は運だけでなく、レースペースも非常に良かった。フォース・インディアだけでなく、ウイリアムズとも十分戦うことができて勇気づけられるレースでした」と長谷川総責任者が語るように、今回の6位入賞は実力でもぎとった結果である。

 マクラーレン・ホンダとして6位以上の成績は2015年はハンガリーGP(5位)とアメリカGP(6位)、今年はロシアGP(5位)と今回の4回あるが、過去3回は上位陣に波乱があった中で手にした順位だった。したがって順位としてはこれまでの最高位というわけではないが、内容としてはホンダがF1にカムバックしてから、最高のレースだったと思う。





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