チーム・ザウバー−ペトロナスの新しいドライバー、ジャンカルロ・フィジケラとフェリペ・マッサは、オーストリアのインスブルック近くにあるシーフェルトにおいて、今週の火曜日から金曜日まで、フィットネスとヘルストレーニングのプログラムをこなした。
このテストはザウバーによって計画され、実際のプログラムは、チームの理学療法士、ジョセフ・レベラーとヘルムート・フィンクが担当した。
今回のトレーニングは、血液検査や、前回の検査との比較など、メディカル的なテストを基本としたものになっている。また、運動神経の活性化に焦点があてられ、インドアクライミング、テニス、フットボール及び山歩きなどが、肉体の強化と集中力を高めるために課された。
「フィットネスキャンプはとても楽しめたよ」とフィジケラ。「多くのテストを行い、良好な結果を残せたんだ。ザウバーといっしょに仕事を始めるにあたっていいスタートになったと思うし、来週行う最初のテストでは絶対うまくいくと思ってる。それとクライミングは初めてだったんだ! とても素晴らしい経験だったし両手と身体にとっていい訓練になった。ゴールに到着するためにベストな方法を常に見つけ出さなければならないんだ。そのことがとてもやりがいを感じたよ」
ザウバーチームへの復帰を果たしたマッサはこう語っている。「エキササイズはいつも役立つし、マシンテストを行うにはいいコンディションで臨む事が大切だしね。でも年間を通じてエキササイズは続けなくてはいけないんだ。ちょっとブレイクを取るとすぐフィジカル的にもメンタル的にも強さが失われてしまうんだ。今回受けたプログラムは、今後のテストを行うためにとてもよく考えられていると納得したね。テニスやフットボールもしたし、パワー系のトレーニングや首を鍛えるエキササイズもしたし泳いだりもした。バリエーションがあったんで退屈せずに楽しめてやれたよ」
今回ドライバーと行動をともにしていたチームマネージャーのビート・ゼンダーは、彼らのフィットネスのレベルの高さに強い印象を受けたようだ。「我々のドライバー達はすでにとてもいいレベルになっている。フェリペのレベルは我々が知っていた頃に比べて著しく改善していたし、成長していた。ジャンカルロはいつもいい状態にしていると聞いていたが、今回そのことを証明した。また彼は合理的な考え方をし、まったく異なるタスクに対しても現実的なアプローチをできる人間だ。彼ら2人と来シーズンいっしょに仕事をするのが本当に楽しみだよ」
フィジケラは、バルセロナで11月25日から27日まで最初のテストに取り組む。マッサは12月8日から10日までヘレスでテストを行う。テストドライバーのニール・ジャニもヘレスで12月11日に今年最後のテストを行うことになっている。