今季限りでザウバーを離れることになったベテランF1ドライバーのハインツ−ハラルド・フレンツェンが、来季はアメリカでレースを行う可能性があることを示唆した。
フレンツェンは今年からザウバーに再加入したものの、チームは2004年のドライバーとして彼とニック・ハイドフェルドの代わりに、ジャンカルロ・フィジケラとフェラーリのテストドライバー、フェリペ・マッサと契約を交わしている。
チームを離れることになったフレンツェンは、レッドブル・チーバー・レーシングの代表、エディー・チーバーと話し合いをもっており、来季はそのチーバーのチームからIRLに参戦する可能性が出てきた。
フレンツェンは『オートビルド』のインタビューに答えて次のように語った。「IRLへの移籍はそれほど難しいことでないだろう。僕はレースに燃えている。F1以外のどんなレースだって、僕はワクワクするよ。オーバルでもそうさ」
フレンツェンがF1に残留するためには限られた選択肢しかなく、唯一ジョーダンとの契約、しかもテスト契約しか残っていない。
また、フレンツェンがF1もIRLも選ばなかった場合には、DTMへの参戦も考えられるようだ。現実に参戦すれば、前F1ドライバーのジャン・アレジとコンビを組むと見られている。
フレンツェンは日本GPで次のように語っている。
「(F1に残留するための)選択肢はいくつかある。それについて今、熟慮している最中だ。来年は別のチームでドライブすることも可能だろう。しかし、F1を離れて別の選手権に参加することだって可能だ。モータースポーツには依然として熱く燃える思いを持っている。僕はモータースポーツが好きだ。この先どんなことがあろうとも、モータースポーツができれば、それで幸せだ。恐らく大丈夫だろう。今はいくつかの選択肢を慎重に考えているが、じっくり考えてから結論を出そうと思う」