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ホンダF1田辺TDレース後会見:2チームで明暗が別れた週末。残り2戦に向け「今できることをもう1度考えたい」
2021年11月22日
F1初開催となった2021年F1第20戦カタールGPでのホンダ勢4台は、レッドブル・ホンダが2位、4位。アルファタウリ・ホンダはトップ10からスタートしながら11位、13位完走に終わった。
この結果についてホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターは、レッドブルについては「現在のパフォーマンスを最大限引き出してくれた」と評価。アルファタウリに関しては、「(決勝レースに限らず)難しい週末だった」と総括した。
今季も残り2戦。激しいタイトル争いを繰り広げるレッドブル・ホンダとメルセデスだが、ここ2戦はレッドブル・ホンダが劣勢に立たされている。「さらに向かい風が強くなるのか、あるいは逆転して追い風に乗れるのか」「今できることをもう1度考えて、残り2戦に臨みたい」と、決意を新たにしていた。
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──レース結果をどう見ていますか?
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):フリー走行の状況から、タイヤに厳しいということは見えていました。それにしても決勝レースではタイヤパンクチャーが続出し、やはり初開催ゆえの難しさがあったのかなと思いました。
ホンダパワーユニットを積む4台に関しては、レッドブルのマックス(・フェルスタッペン)選手はグリッド降格ペナルティで本来の2番手から7番手スタート、(セルジオ・)ペレス選手もQ2敗退で11番手スタートという状況でした。しかし、我々が現在持っているパフォーマンスを最大限引き出してくれて、2位、4位という結果を得られました。そこはよかったと思っています。
──アルファタウリ・ホンダは残念な結果でした。
田辺TD:(ピエール・)ガスリー選手はフロントロウスタートに繰り上がり、Q3に進出した角田(裕毅)選手は8番手スタートでした。しかし残念ながらペースが上がらず、ポイント圏外でのチェッカーでした。全体的に見ても、難しい週末だったというのが我々の見解です。
──今季も残り2戦です。
田辺TD:1週間空けてサウジアラビア、アブダビの2連戦ですね。ここまで1年間戦ってきた内容を見直し、最終2連戦で我々として何ができるのか。チームと一緒にそのあたりをしっかりと準備して臨みたいと思います。
──メルセデスの今回の直線スピードについて、何か感じたことはありますか?
田辺TD:サーキット特性の影響が大きいのでしょうが、我々の感触としては、今回に限ればブラジルのような大きな差はなかったと思います。
──次戦のサウジアラビアはかなりの高速コース、そしてアブダビは大掛かりなコース改修で特性も変わっているはずです。このふたつのサーキットに関してはどんな見通しをしていますか?
田辺TD:どういったパワーユニットの使い方がいいのか、とにかくチームと一緒に、十分な準備を重ねていくしかないですね。
──この3連戦で急激にメルセデスとレッドブル・ホンダの力関係が変わった、風向きが変わった印象です。そのことについて、どう思っていますか?
田辺TD:当然ながら我々は、いつも追い風に乗っていたいです。今季はここまで何度もありましたが、ものすごい向かい風、ものすごい追い風の両方を経験してきました。それらを経て今のポジションがあると思っています。この先もどんな風が吹くのか分かりません。さらに向かい風が強くなるかもしれないし、あるいは逆転して追い風に乗れるのか、そこはマシンパッケージの組み合わせに依るところが大きい。単に追い風に乗るというより、我々が今できることは何なのか、その部分をもう1度考え、残りの2戦に臨みたいと思います。
──その風向きの変化というのは、マシンパッケージの変化なのか、サーキットとの相性なのか、レースの週末をうまく戦えていないのか。どう考えていますか?
田辺TD:全部ですね。マシンパッケージは当然ですがサーキットによって変えていきます。合う、合わないを見極めて、そこに週末の天候変化、温度、路面温度、風向きなどで合わせ込み方も変わっていきます。チーム、エンジニア、メカニック、ドライバーも含めたパッケージ、とにかく全部です。
──その意味で、今回のカタールはレッドブル・ホンダに合っているのではないかと見られていました。チームとして有利さをうまく引き出せなかった、戦いきれなかったということでしょうか?
田辺TD:誰がどう事前予想したのか分かりませんが、何とも言えません。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 44 |
2位 | セルジオ・ペレス | 43 |
3位 | フェルナンド・アロンソ | 27 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 21 |
5位 | カルロス・サインツ | 20 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 20 |
7位 | ランス・ストロール | 8 |
8位 | シャルル・ルクレール | 6 |
9位 | バルテリ・ボッタス | 4 |
10位 | エステバン・オコン | 4 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 87 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 41 |
3位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム | 35 |
4位 | スクーデリア・フェラーリ | 26 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
6位 | アルファロメオF1チーム・ステーク | 4 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 1 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 1 |
9位 | スクーデリア・アルファタウリ | 0 |
10位 | マクラーレンF1チーム | 0 |

第2戦 | サウジアラビアGP | 3/19 |
第3戦 | オーストラリアGP | 4/2 |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4/30 |
第5戦 | マイアミGP | 5/7 |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/21 |

