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【レースの焦点】果てしないサバイバル戦を制したリカルドとエンジニアの底力/F1第6戦モナコGP
2018年5月29日
溢れる感情が笑顔の限界線を超えそうになったのか、ダニエル・リカルドが表情を隠すようにうつむいた。オーストラリア国歌に包まれて、表彰台を見上げるメカニックたちの目が赤い。
「モナコには、やり残したことがある」という思いはチームも同じだった。2年前の、悪夢のような2位。あの時失った勝利を取り戻すという使命は、全員で背負ってきたものだ。
「レースのことは話したくない」
2016年のゴールの後、リカルドが口にした最初の言葉だ。
ウエット路面でスタートした2年前のモナコGP。初めてのポールポジションからレースを率いたリカルドは、他のドライバーがインターミディエイトに交換するなか、2位ルイス・ハミルトンと一緒にフルウエットでステイアウトし、大きなリードを築いていた。トラックポジション優先のコースで首位を走っているというのに、インターミディエイトへの交換に踏み切ったのはチームが犯したひとつ目のミス。
ハミルトンがフルウエットからドライタイヤに交換した直後、オーバーカットが十分に可能なピットインであったのに、リカルドを呼び入れたチームのピットにはドライタイヤが用意されていなかった──。“ミス”と言うにはあまりに大きな、チームの失態だった。
多くは口にしなくとも、傷ついた心をリカルドは隠そうとせず「2戦連続はあまりに辛い」と言った。
レッドブルに昇格した直後のマックス・フェルスタッペンが優勝を飾ったのはそのひとつ前のスペインGP。あのレースでもトップを走っていたのに、チームがリカルド側にギャンブル性の高い3トップ作戦を採用した結果、首位から4位までポジションを落とした。
2台が同じ“プランA”でスタートした場合、前を行くマシンは予定どおりプランAの作戦を遂行する。プランBに切り換えてギャンブルに賭けるか否かは、後方のマシンに関して検討される作戦。それがレッドブルの基本ルールだったはずだ。
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |