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F1技術解説ハンガリーGP(2)フェルスタッペン車がもらい事故で被った損傷とその影響
2021年8月17日
2021年F1第11戦ハンガリーGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、マックス・フェルスタッペンのマシンがクラッシュで受けた損傷について詳しく説明する。
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予選での遅れをレースで挽回しようとしたマックス・フェルスタッペンだったが、決勝スタート直後の1コーナーで多重事故が発生。ブレーキロックさせたバルテリ・ボッタスがランド・ノリスに追突し、弾き飛ばされたマクラーレンがもろにぶつかってきて、レッドブルの車体は右側バージボードやフロアに甚大なダメージを受けた。
赤旗中断中の限られた時間に、メカニックたちは必死の作業で油圧系統の修復には成功した。しかしマシン空力の生命線ともいうべきフロアとデフレクターに関しては、テープでの補修など応急修理が精一杯だった。バージボードは失われた状態のまま、コースに送り出すしかなかった。
現在のF1マシンでバージボードの存在は、全ダウンフォース量の25%前後に関係すると言われている。ここは誤解されやすいところだが、バージボード自体が25%のダウンフォースを発生しているということではない。マシン両脇のこの領域が、ダウンフォースを25%前後増大させるのに貢献しているという意味である。
フェルスタッペンのマシンは、車体右側の空力パーツがそっくりなくなり、フロアにも大きなダメージを負ったことで、12%ほどダウンフォースが減ったと考えていいだろう。そしてそれ以上に、左右のマシンバランスがかなり悪化した。
客観的なコメントではないことを十分に考慮すべきだが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこのもらい事故によって、「ミック・シューマッハーのハース以下のパフォーマンスになっていた。だからミックを抜くのに、14周もかかったのだ」と、憤慨していた。
バージボードは、1)前方からの気流の整流、2)ボーテックス渦流を発生させて気流が車体から剥離することを防ぐ、3)ダウンフォースの発生、という3つの役割を果たす。それほど重要なパーツを失いながらも、フェルスタッペンは最後まで走り切り、10位でチェッカーを受けたのだった。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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3/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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3/23(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 51 |
2位 | シャルル・ルクレール | 47 |
3位 | セルジオ・ペレス | 46 |
4位 | カルロス・サインツ | 40 |
5位 | オスカー・ピアストリ | 28 |
6位 | ランド・ノリス | 27 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 16 |
9位 | ランス・ストロール | 9 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 8 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 97 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 93 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 55 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 26 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 25 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 6 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第3戦 | オーストラリアGP | 3/24 |
第4戦 | 日本GP | 4/7 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |