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F1第16戦木曜会見:1年で最も過酷なシンガポール。一時的なレイアウト変更で4つのコーナーを廃止、負担軽減に繋がるか

2023年9月15日

 今週末のF1第16戦シンガポールGPでは、ふたつの話題がクローズアップされた。まず周冠宇(アルファロメオ)の契約延長、そしてシンガポールのサーキットレイアウトが大きく変更されたことだ。


Q:周、アルファロメオとの来季契約が発表されました。感想は?
周:もちろん、とてもうれしく思っているよ。チームとは強い信頼関係で結ばれているし、彼らの野心的なプロジェクトに今後も参加できて最高の気分だ。マシンの弱点を改善し、すべてのストロングポイントを維持する。来年は僕のホームレースも復活する。もう2年も待っていたんだ


Q:特別なグランプリになりそうですね。
周:永遠に忘れられない週末になると思う。僕が初めてF1を観たのが、2004年の中国GPだった。それからちょうど20年経って、故郷に戻る。F1ドライバーとしてね。本当に凄いことだ

周冠宇(アルファロメオ)
2023年F1第16戦シンガポールGP 木曜会見 周冠宇(アルファロメオ)


 マリーナベイ市街地サーキットは今年、後半の4つの直角コーナーを廃止。ターン15からターン20(改修後はターン16に)が一気にストレートになる。この変更をシミュレーターで経験したドライバーの感想は、さまざまだった。


Q:新しいコースは、気に入りましたか?
マックス・フェルスタッペン:いいね。ブレーキングが減り、ステアリングを切る回数が減り、リラックスできるようになった


Q:技術的な面ではどうですか? タイヤへの負担は少なくなる?
フェルスタッペン:おそらく少しは負担が減ると思う。それがレースにも役立つといいね。DRSゾーンに入るかどうかにもよるけどね(注:ここはDRSゾーンには入らない予定)


 対照的にモンツァの超高速コースで苦戦したアルピーヌのピエール・ガスリーは、悲観的な見方だった。


Q:コース変更は、助けになりそう?
ガスリー:僕らの場合、コーナーが多ければ多いほど有利になる。だから今回の変更は、正直あまり嬉しくない。でもシンガポールGP自体は、以前から大好きな週末だ。ふたつのシケインがなくなっても、大好きなコースであることに変わりはない。あまり大きなマイナスにならないことを、祈るばかりだよ

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
2023年F1第16戦シンガポールGP 木曜会見 ピエール・ガスリー(アルピーヌ)


 シンガポールといえば、ドライバーにとってシーズン中最も過酷なレースとしても有名だ。


Q:シンガポールはとても蒸し暑く、ドライバーはレース中に4リットルもの水分を失うと言われます。具体的に運転中の水分補給は、どうしていますか?
ケビン・マグヌッセン:高い湿度と暑さだけじゃなく、市街地コースなので休む暇がない。しかも低速なのでレース時間も2時間近くになる。ジムで日々タフに鍛えるのは、まさにこのレースのためと言っていいね。水分補給の面では、ドリンクはすぐに熱くなってしまう。だからレース序盤の15〜20分は冷たい水を飲めるけど、その後はお茶みたいに熱くて飲めなくなる。それに運転中は凄い前後G、左右Gで、コクピット内で振り回され続けてる。だからいっそう、液体を飲み込むのは難しくなる。飲み過ぎると、胃に負担もかかるしね。とにかくタフなレースだよ


ランス・ストロール:僕は最初から、お茶を飲んでる! 残り15〜20周で喉が渇くから、そこでお茶を飲むんだ。僕ももちろん鍛えてるけど、それでもシンガポールを完走するのは決して簡単じゃない。どんなにハードなトレーニングをしても、実際の運転が一番のトレーニングになる

ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)
2023年F1第16戦シンガポールGP 木曜会見 左からローガン・サージェント(ウイリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)


ジョージ・ラッセル:間違いなく、シーズン中一番タフなコースだ。蒸し暑いこと、常にステアリングを切ってることが大きな要因だと思う。だからレイアウト変更で、楽になるだろうね。ただ市街地コースだから、スパやモンツァのように最高速度を出しても空気の流れがない。それも体がきつい要因のひとつだね。でも楽しいコースだよ


カルロス・サインツ:セーフティカーが何回か出てくれたら、バイザーを開けて風を入れられる。あとはお茶だね。ただあれはあくまで、水分補給のための飲み物だ。全然、美味しくない。暑さに苦しんでいるときに、飲みたいものじゃない


 最後に、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はこの週末に大記録がかかっている。


Q:日曜日の決勝レースで16周を走り終えれば、F1史上初めて10万kmを超えたドライバーになります。この記録はあなたにとってどんな意味があるのでしょうか?
アロンソ:これは確か、レースでの走行キロ数だよね。フリー走行や予選、テストはカウントされていない。たとえば僕がテストドライバーだった2002年シーズンだけでも、4万キロを走ったことを覚えている。そんな数字をすべて合わせれば、かなりの周回数になる


Q:10万kmどころか、100万kmも超えている?
アロンソ:わからない。ただF1マシンに限らなければ、オフロードも含めて相当の距離を走っている。ダカールだけで8、000km、それにテスト走行が10、000kmとかね。とにかく日曜日は、チェッカーフラッグを見られることを祈るっているよ

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)&カルロス・サインツ(フェラーリ)
2023年F1第16戦シンガポールGP 木曜会見 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)&カルロス・サインツ(フェラーリ)



(取材・まとめ 柴田久仁夫)




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2位スクーデリア・フェラーリ187
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5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム42
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム19
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