F1 Topic:開幕11連勝の記録がかかるレッドブル。強みを活かしづらい低速コースでライバルを警戒
2023年7月21日
ホンダのスタッフにとって、今週末の第12戦ハンガリーGPは特別なグランプリとなる。前回のイギリスGPで開幕10連勝を達成し、今回は開幕11連勝がかかったレースとなるからだ。
過去に開幕11連勝したのは、1チームしかいない。1988年のマクラーレン・ホンダだ。この年、マクラーレン・ホンダは開幕戦でアラン・プロストが勝利すると、その後チームメイトのアイルトン・セナとともに第11戦ベルギーGPまで11連勝という金字塔を打ち立てた。
今年のレッドブル・ホンダRBPTも開幕戦から第11戦イギリスGPまで10連勝(第6戦エミリア・ロマーニャGPが中止となったため)。今回の第12戦ハンガリーGPでレッドブルが優勝すれば、開幕11連勝となる。
そのためか、ホンダのスタッフにはいつもよりも緊張感が漂っている。しかも、前戦イギリスGPではマシンをアップデートしてきたマクラーレンが予選で2番手と3番手に躍進し、レースでも序盤、接近戦を繰り広げた。今回、マクラーレン・ホンダの記録に挑戦するのはホンダだが、その記録を更新させまいと立ちはだかるのは、その記録を持つもうひとつの組織であるマクラーレンとなるかもしれない。
ホンダのスタッフが緊張感に包まれているのは、マクラーレンの躍進だけが要因ではない。ハンガリーGPの舞台であるハンガロリンクは、決してレッドブルが得意としているコースではないことも関係している。空気抵抗の少ない効率のいい空力を持つ車体に、現時点で最強と言われるホンダRBPTというパワーユニットを搭載したRB19は、高速サーキットを得意としており、低速コースではそのアドバンテージを活かすことができないからだ。
したがって、レッドブル・ホンダRBPT陣営は、このハンガリーGPでは高速コーナーでのパフォーマンスを改善してきたマクラーレンよりも、低速コーナーが多いモナコGPで速かったアストンマーティンやフェラーリを警戒している。
もうひとつ、ホンダにとって気掛かりなのは、空模様。ブダペストの週末の天気は、日曜日はドライコンディションが予想されているが、金曜日と土曜日は雨が降る確率が高い。雨という不運によって、予選で後方に沈んだ場合、レースで挽回するのがほかのサーキット以上に難しいからだ。
1988年の大記録に35年ぶりに到達することができるか、注目したい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |