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元BAR代表ポロックがF1参戦計画を発表。男女共同参画チーム『フォーミュラ・イコール』を設立、中東の支援で活動か
2023年3月29日
かつてBAR F1チームを立ち上げ、チーム代表を務めたクレイグ・ポロックが、新たなF1チームの設立を目指して動いていることを明らかにした。名称は『フォーミュラ・イコール』で、ジェンダー平等をモットーに、従業員の男女比率が50パーセント/50パーセントの組織を作り上げるという。
FIAは現在、2025年、2026年あるいは2027年にF1に参戦する新チームの募集プロセスを行っている。1999年から2002年にBAR F1チームの代表を務めたポロックは、すでに4年にわたり、F1プロジェクトに取り組んでおり、『フォーミュラ・イコール』という名称のチームで選考プロセスに参加、FIAに対して“関心の表明”を行ったということだ。
FIAが新F1チームを承認する基準のひとつに、「持続可能性、EDI(平等、多様性、包括)、社会的利益の考慮」が含まれている。ポロックは、エンジニアリング部門から役員、そしていずれはドライバーに至るまで、チームの組織全体で男女比率を同じにすることを目指すと述べている。
「この取り組みは、4年近く続いている。完全に新しいF1チームを立ち上げ、女性がモータースポーツ界のトップレベルに到達するための機会と道を提供し構築するという野心を、そこに取り込んでいる」とポロックは『CNN』のインタビューにおいて語った。
「コンセプトとアイデアは、男性50パーセント、女性50パーセントのF1チームを作ろうというものだ。これを既存のF1チームでやるのは非常に難しいが、それに比べると白紙の状態から行う方がはるかに簡単だ」
ポロックは、現時点では困難ではあるが、女性ドライバーを起用したいという気持ちは強いと述べた。
「(女性ドライバーを乗せることができれば)素晴らしいと思う。だが、現実では、F1カーのコクピットに乗り込むためには、一定のスーパーライセンスポイントを獲得する必要がある」
「胸に手を当てて『イエス』と言うことはできないが、そのことを注視している。女性たちのために、実現することを願っている。だが、はっきりさせておきたいのは、女性がF1マシンに乗るかどうかの問題だけではないということだ。チーム全体の問題であり、可能であれば取締役会のレベルまで徹底させたい。我々は、男女平等のF1チームを作りたいのだ」
しかし、現在のモータースポーツ界では、男女比率を同一にすることは人的リソース上、簡単ではない。
「自分自身のアカデミーシステムを通さなければならないと理解している。今のところ、F1のレベルまで訓練された女性は少ない。まず彼女たちはそのポジションを獲得する必要がある」とポロックは言う。
FIAの選考プロセスでは、チームが十分な資金を確保しているのかどうかも評価される。昨年、メルセデスF1チーム代表トト・ウォルフは、新チーム設立には10億ドル(約1312億円)かかると見積もっていた。
ポロックは詳細は語らないものの、中東からの投資を確保する計画であるようだ。CNNは、ポロックが交渉している相手はサウジアラビアの投資家かもしれないと伝えた。
「今、本格的な話し合いをしているところだ。相手は湾岸諸国のひとつとだけ言っておこう」とポロック。
「今はまだそのことについて話せる状況ではない。現時点では完全にオープンにはできないが、近い将来明らかになるだろう。今取り組んでいることがうまくいくことを望んでいる。多額の予算が必要だからね」
ポロックはまた、自分のチームは「真の意味でヨーロッパの外にある初めてのF1チーム」になると述べて、チームの拠点を中東に設ける計画であると明かしている。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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