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フォードと提携するレッドブルF1、袂を分かつホンダに「新時代に向け成功を祈る」とメッセージ。技術情報の遮断は徹底
2023年2月6日
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2026年からのフォードとの提携に伴い、ホンダとの関係は2025年末で終了するとして、新パワーユニット(PU)レギュレーション下でのホンダの成功を祈ると述べた。
2月3日、レッドブルが2023年シーズンローンチイベント開催するなかで、2026年に向けてレッドブル・パワートレインズ(RBPT)とフォードがパートナーシップを結ぶことが発表された。F1に新世代パワーユニットが導入される2026年から、フォードの協力を得てRBPTが開発するパワーユニットが、レッドブル・レーシングおよび姉妹チームのアルファタウリに供給される。
ホンダが2021年末でのF1活動終了を決めたため、レッドブルは自社製パワーユニットを設計・開発するため、RBPTを立ち上げた。パワーユニット開発が凍結されている2022年から2025年までの期間は、ホンダ・レーシング(HRC)が技術支援を行うことが決定している。
HRCは昨年12月に行った2023年モータースポーツ活動計画発表において、2026年以降のF1パワーユニット製造者登録を行ったことを明らかにした。ただ、F1再参戦が決まったわけではなく、F1の研究を加速していくための判断であるとHRCの渡辺康治社長は説明。また、その時点で2026年以降の話をレッドブルと行う計画はないとも述べていた。
フォードとの提携発表に際し、ホーナーは、ホンダとの契約は2025年末で終了することを確認し、最後まで共に成功を積み重ねていきたいと語った。
「ホンダとは素晴らしいパートナーシップを築いてきた。F1からの撤退を彼らが2020年に発表した際には、大きな悲しみを感じた。そこから我々は、自分自身の未来をコントロールするために、レッドブル・パワートレインズを設立するという動きが起こったのだ」とホーナーは言う。
「その旅に乗り出す時に、ホンダの計画に変更があり、ありがたいことに2025年末までエンジンを供給することに同意してくれた。我々の方は、その間、2026年に向けてリソースを蓄積していくことができる」
「その契約の期間は2025年末までだ。我々の仕事上の関係はとても良いものであり、彼らは素晴らしい企業だ。現在のレギュレーション下で、2025年シーズン最終戦まで、ホンダとともにプッシュし続ける」
「フォードのようなOEMパートナーを得たことで、2026年シーズンに向けて我々の進む道は変わってきた。ホンダのプランが具体化しようとしているようであり、我々としては2026年に向けて彼らの成功を心から祈っている。これからも(2025年末まで)、緊密に協力し合って仕事に取り組み、これまで達成してきたような成功をさらに築き上げていきたいと考えている」
RBPTとフォードがホンダのテクノロジーについて知る可能性はなく、そこから自分たちがメリットを得ることはないということを、ホーナーは強調した。
「知的財産のクロスオーバーはない。ホンダのエンジンはすべて日本で製造され、レッドブル・パワートレインズ側では全体的に2026年に集中している」
「つまりふたつの活動の間には明確なチャイニーズ・ウォール(情報障壁)が設けられている。しかし今後の数年は、可能な限り最高の結果を出すために、ホンダとともに取り組んでいく」
「彼らは完全にコミットしている。単純明快な状況だ。ホンダとの関係は2025年末で終了する」
「我々にはホモロゲートされたエンジンがあり、事実上開発は凍結されている。ホンダはそのエンジンを供給する。知的財産権はすべて彼らが所有している。我々がエンジン内部などを見ることはない」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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