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F1カナダGP 決勝トップ10ドライバーコメント

2016年6月13日

 2016年F1第7戦カナダGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位

 スタートで何が起きたのか分からない。フォーメイションラップ前のスタート練習では完璧で、スムーズに発進できそうだと思っていた。なのに本番になると、全く動かないような感覚だった。何が起きたのかを解明する必要がある。


 その後、ターン1の入口でひどいアンダーステアが出た。プッシュしてくるマシンに囲まれて、残念ながらニコ(・ロズベルグ)と当たった。


 その後はセバスチャンをひたすら追いかけるレースだった。彼はオープニングラップは稲妻のような速さだった。その後はふたりともいいペースで走り続けた。


 僕はターン10で小さなロックアップをしたけれど、それを除けばレースを通して全くミスをしなかった。自分でもすごく満足している。


 今日はタイヤをうまく管理して走ることが重要だった。それからチームの戦略上の判断は見事だったよ。


 レースがすごく楽しかった。すべてが信じられないほどスムーズに進んだ。セバスチャンが近づいてきても、そのたびに僕はギャップを維持することができた。とにかくすごく好調だったんだ。


 最後の10〜15周は、(先日亡くなった)モハメド・アリのことだけを考えていた。「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」ってね。だって僕は軽々と舞うように走っていたんだから。


 誰にとってもそうだろうけど、僕にとって、彼はインスピレーションを与えてくれるような存在だった。だからこの勝利は彼に捧げる。


 F1での初優勝をここで挙げているだけに、ただただ感動している。なんて幸福なんだろう。

2016年F1第7戦カナダGP ルイス・ハミルトンが優勝を飾る
2016年F1第7戦カナダGP ルイス・ハミルトンが優勝を飾る

 今日来てくれた人たち全員に感謝する。毎年来ているけど、いつも最高の週末になる。


(ロズベルグとの接触について聞かれ)ターン1でアンダーステアになった。ニコとはかなり近い位置にいた。故意にやったことじゃない。幸いどちらのマシンもダメージは負わなかった。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位

 すごいレースだったね。1周1周すべてのラップが楽しかった。トロフィーが欲しかった大きさじゃなかったのは残念だけどね。


 戦略についてチームを批判する理由なんて全くない。最初にピットインする時には、もっと速く走れると思った。だから納得してピットに入った。タイヤがこれほどは持たないと予想していたんだ。でも結局は十分持ったね。


 よかったのはマシンがうまく機能していたこと。土曜日がスムーズにいったことで、すごくいいレースができた。


 完璧なスタートを切った。ライトが消えた瞬間にうまく反応できたんだ。他のマシンは見ずに、自分のことだけに集中した。そしたらターン1までに前に出ることができた。


 トップに立ててすごく嬉しかった。うまくプッシュして走ったが、最終コーナーでは少しプッシュしすぎたと思う。


 もちろん1周あたりあと0.1秒とか0.2秒速く走りたかった。あと0.3秒とか0.7秒速く走れたら最高だった。それでもすごいレースだったと思う。戦略についてエキサイトしすぎるべきじゃないよ。


 僕らのチームの戦略部門には最高の人材がそろっている。このマシンが一歩前進したことも分かっている。まだまだポテンシャルがあること、望む位置には到達していないことも分かっている。


 目指しているのは勝利だから、僕らは自分たち自身にとてつもないプレッシャーをかけている。僕らはここでベストを尽くした。今週末、あと一歩のところまでいったから、来週は目指す位置に立てることを願っている。


(優勝したルイス・ハミルトンが1回ストップだったのに対して自分たちが2回ストップを選んだ理由について語り)そういう計画だった。かなり早い段階でそう決めていた。


 チェッカーフラッグまで最速でたどり着く方法としては、そうするのが正しい選択だったと思う。


 トラックポジションは失った。でもタイヤがそれほど長く持つとは思わなかった。


 スーパーソフトがあまりに長く持つのでびっくりした。ソフトは最後まで持った。デグラデーションは予想ほど高くなかった。そのために僕らは勝利を失ったのかもしれない。


 バーチャルセーフティカー(でピットに入ったこと)がアドバンテージになり、2回ストップがうまくいくと期待していた。


 僕は絶対に自分たちの戦略を否定したりしない。他のチームも2回ストップで走っていた。後から考えると他のやり方もあったのかもしれないけど。ピットウォールで決断を下すのは簡単じゃない。チームを批判したりしないよ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 決勝=3位

 今日、僕らチームが達成した成果にとても満足している。フェリペは残念だったけど、今日の結果は今後に向けて大きなモチベーションにつながる。


 僕らはいい結果をつかむことができる強力なチームだということを証明した。戦略は素晴らしかったし、今回もピットストップはすごくうまくいった。僕にとってベストレースのひとつだよ。


 今はとても嬉しい。次のレースが楽しみだ。


 僕らのマシンに合っているサーキットだということは分かっていた。それでも楽なレースだったわけじゃない。チームに感謝しなければならない。彼らが1ストップにこだわったこと、どのラップでピットインするかという判断、それが完璧だったんだ。
■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=4位

 今日はやれるだけのことをやった。とてもいい仕事をしたと思う。ウイリアムズを抜いて表彰台に立ちたかったけど、タイヤのデグラデーションがかなりひどいことにすぐに気付いた。今日は少し雨が降ってくれれば助かったんだけどね。


 序盤はタイヤと燃料をセーブして走った。トップの2台にはついていけないと分かっていたからだ。ダニエル(・リカルド)がすぐ後ろに追いついてきたから、そろそろプッシュしようと決めた。


 自分のパフォーマンスにも、新しいパワーユニットにも大満足だ。ロングストレートでメルセデスですら抜くのが難しかったんだから。僕らは大きく進歩したということだね。


 最後の10周はものすごく楽しかった。人生の中で一番きつい10周だったと思う。長い間4位を走っていたから、絶対にそのポジションを諦めたくはなかった。レース終盤に激しいバトルがあって、彼(ニコ・ロズベルグ)のペースはかなり強力だった。でも何とか前の位置を守ることができた。最終ラップはかなり派手な展開になったね。


(クラッシュした)モナコの後だけに、笑顔でここを去ることができるのが嬉しい。今はバクーを楽しみにしている。皆が初めて経験するグランプリだ。グリップレベルは走ってみないと分からないね。
 それにしても今日はものすごくポジティブな一日だった。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=5位

 今日のレースはきつかった。まず、ルイス(・ハミルトン)がスタートを失敗し、僕はまずまず、セバスチャン(・ベッテル)はものすごいスタートを切った。僕はルイスに並び、アウト側から回ろうとした。そうしなければ、後ろで甘んじるほかなかったんだ。


 バルセロナではうまくいったが、今回はだめだった。彼が強硬な動きをとった。でもこれもレースだ。次はもっとうまくやらなければ。

2016年第7戦カナダGP ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ(メルセデス)
2016年第7戦カナダGP ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ(メルセデス)

 エスケープロードを通り、大量に順位を失った。それが優勝へのチャレンジに大きく響いた。


 全力を尽くしてポジションを取り戻そうと努力した。表彰台の可能性はあった。でもタイヤがパンクし、ピットに戻らなければならなかった。なんてことだ!


 その後、ポジションを回復するために必死にプッシュした。でもブレーキの警告が出て、燃料も少なくなってきたので、マシンをうまく管理しながら走るのは大仕事だった。


 マックス(・フェルスタッペン)とはいいバトルをした。あれも、限界ぎりぎりだけどいいレースだった。彼を抜くためにあらゆることを試みて、最後に派手にスピンしてしまった。


 キミ(・ライコネン)の前の5位でなんとかフィニッシュできた。今日はマシンがすごく好調だっただけに残念な結果だ。でもこういうことも時にはある。2日間自宅に戻って準備を整え、バクーに臨む。


(ハミルトンとの接触について聞かれ)彼が強硬な動きをして、接触し、僕がコースオフした。あの時、ものすごく腹が立った。でもあれもレースだ。次はああいうバトルになっても自分が前に出られるようにする。それが僕の仕事だ。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=6位

 楽な週末ではなかった。現状のなかで最大限の結果を出そうとしたが、今日のリザルトには満足できない。


 1周の中でマシンの挙動が問題ない場所もあるが、ある箇所では温度が低いこともあって、タイヤに苦労した。プッシュできる状態になった時には感触がよかったけれど、燃料をセーブするためにペースを抑えなければならなくなると、タイヤが冷えてきた。いったん冷えると、うまく機能させるのが難しかった。そういう状態がレースの大部分で続いた。


 来週末については全く予想できない。バクーはシミュレーターでレイアウトを知っているだけだからね。でも難しいサーキットだと思うよ。新しい場所に行けるのは嬉しい。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=7位

 スタートはうまくいったんだ。でも(前の)メルセデスの2台がすごく遅かったせいで行き場がなくなった。ターン2の出口でロズベルグが戻ってきたために、僕はイン側に寄らなければならず、アウト側にいたマックス(・フェルスタッペン)の後ろに下がってしまった。


 ウルトラソフトで走ったファーストスティントでは僕らの方が少しマックスより速かった。それで、もし前が空いた状態になればもっと速く走れると(チームに)言った。


 でも最初のピットストップでソフトに換えた後、ロックしてそのセットを傷めてしまった。それでもう一度ピットに入り、キミ(・ライコネン)のすぐ後ろを走った。彼についていくことはできたが、タイヤをひどく傷めてしまったことで、オーバーテイクすることができなかった。


 今日は最高のレースだったとはいえない。でも幸いにも7日後に戦うチャンスがある。バクーではもっといい日曜を過ごす必要がある。


 新しいサーキットに行くのは大好きだ。ストリートサーキットだし、楽しいはずだよ。


(Sky Sportsに対して語り)いくつかちぐはぐな部分があった。僕の方にもチームの方にもね。今日は両方ともスムーズなレースができなかった。


 僕はターン13でブレーキをロックした。(チームの)いくつかのピットストップや判断は今回も並のレベルだった。(次のヨーロッパGPでは)日曜にうまく物事を整理して臨まなければならない。

2016年第7戦カナダGP ダニエル・リカルド(レッドブル)
2016年第7戦カナダGP ダニエル・リカルド(レッドブル)

(レース序盤、チームがフェルスタッペンに対して「リカルドの邪魔はするな」と伝えたものの「譲るように」とまでは言わなかったことに関し、それが結果に響いたと思うかと聞かれ)かなり大きく響いたと思う。だけどもう終わったことだ。どうなっていたか、可能性について話しても意味はない。


 無線で、前が詰まった状態でなければ速く走れると思うと伝えた。誰かの後ろを走っていると、タイヤをうまく使えなくなるし、そうなるとDRSを使ったロングストレートでも十分近づくことができない。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=8位

 入賞できて嬉しい。でももっといい結果を望んでいたというのも事実なんだ。トップ6入りを狙えると信じていた。


 でもどういうわけかマシンの感触が昨日ほどよくなかった。気温が低く、風が強かったせいかもしれない。そのためにスイートスポットを見失い、マシンが乗りづらくなってしまった。


 これについては詳細に調査して理解しなければならない。


 スタートの蹴り出しはあまりよくなかったけれど、その後はオープニングラップをうまく走ってポジションを取り戻した。


 その後のレースはタイヤ管理に集中した。タイヤ戦略の判断は正しかったと思う。1回ストップを試したかったけれど、結局は不可能だったからだ。


■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=9位


2016年F1第7戦カナダGP カルロス・サインツJr.、マックス・フェルスタッペン
2016年F1第7戦カナダGP カルロス・サインツJr.、マックス・フェルスタッペン

 ものすごくいいレースができたよ! スタート前に「20番グリッドからスタートして9位で完走するよ」と言われていたら、間違いなく喜んでいただろうね。


 またポイントが取れて嬉しい。今日はすごく楽しんで走れた。最初のピットストップのタイミングは適切で、アンダーカットに行き、ソフトタイヤで5、6周、予選みたいなラップを走った。そのおかげで5、6台のクルマの前に出て、フォース・インディアについていくことができた。


 予選でミスをしていなかったとしても、今回は8位より上は不可能だっただろうから、今日の結果に満足していいと思う。


 今日のこのリザルトで、僕らが強いこと、常に進歩し続けていることを示せた。戦略は正しく、ピットストップもうまくいった。今週末の働きに関してチームを称えたい。本当に素晴らしかったよ!


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=10位

 難しいレースだった。今思えば、最適な戦略ではなかったと思う。他のドライバーたちとは違う方向性をとったけれど、路面温度が低かったためにうまくいかなかった。


 ファーストスティントでソフトタイヤを履いたが、熱を入れるのがものすごく難しかったんだ。そのためスタートでいくつか順位を落とした。マクラーレン2台に引っ掛かったことが、僕のレースにとって打撃になった。


 最後のピットストップで一瞬ストールしてしまい、数秒ロスして、(ダニール・)クビアトの後ろに落ちた。でもターン1でオーバーテイクしてポジションを取り戻すことができた。


 2台揃ってポイントを持ち帰ることができて、チームにとっていい結果だ。今週末はあまりうまくいっていなかったけれど、ベストを尽くし、いくつかポイントをつかんだ。



(AUTOSPORTweb)




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7位ジョージ・ラッセル69
8位ルイス・ハミルトン55
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※カナダGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング301
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム212
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム124
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
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