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GP topic:ホンダは2トークンでターボを改良、新燃料で1%のパワーアップか
2016年6月10日
ホンダが今シーズン初めてトークンを使用した、アップデート版のパワーユニットをカナダGPに投入することが明らかになった。関係者によれば、トークンが使用されたのはターボチャージャーで、その数は2トークンだという。
昨年ホンダは熱回生に悩まされた。ターボによる回生はブレーキによる回生と違い、走行中でもデプロイすることが可能なので、予選よりもレースで有効である。ホンダは、この部分が不十分だったためレース中にデプロイが切れ、パワー不足が生じてライバルたちにオーバーテイクを許していたのである。
そこで、今シーズンのパワーユニットを設計するにあたり、ホンダはターボを大幅に見直し、MGU-Hを機能させてきた。だが、限られた時間で製作しなければならなかったため、ウインターテストには開発途上のターボを投入するしかなかった。
ウインターテストに新しいパワーユニットを投入した直後から、ホンダはターボの改良に取り組み始めた。アロンソによれば、それは「純粋な馬力向上というよりもパワーユニットの回生能力を向上させたもの」。つまり、予選での一発の効果よりも「レース中のバッテリーの管理に役立つので、これまでよりもストレートで長めにデプロイできるようになる」という。
本来はスペインGPで投入する予定だったが、信頼面での確認に予想以上に時間を要したため、カナダGPでの投入となった。さらに今回、ホンダと開発に取り組んでいるエクソン・モービルも新しい燃料を投入してきた。エクソン・モービル側の発表によれば、新しい燃料によって約1%パワーアップされるという。エクソン・モービルは昨年も2度、燃料をアップデート。今シーズンは、これが初の改良版投入となる。
今回ホンダは2トークンを使用したので、今年これまで使用したトークンの合計は20となり、残りは12トークンとなる。今後ホンダはトークンを、どこで、どれくらい使用するのだろうか。7月にはシルバーストンでのイギリスGPが控えており、9月にはモンツァでのイタリアGPもある。しかしトークンを使用した改良版が投入されるのは、もう少しあとになる見込みだ。
ただし、それは来年のパワーユニット開発にシフトするため、今年の開発をあきらめたということではない。ホンダは今シーズン中に残る12トークンをすべて使用するつもりでいる。それが、いつになるのか現時点ではわからない。だが、残りのトークンを使用して開発される場所が、どうやら燃焼室であることは間違いなさそうだ。
(Text : Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

