最新記事
- 破損したハジャーの3位トロフィーを再製作へ...
- トラブルを冷静な態度で受け入れたノリスに驚...
- キャデラックF1参戦に沸く北米大陸、冷静な欧...
- 2025年F1第16戦イタリアGP TV放送&タイムス...
- 開幕戦のクラッシュから「そんなこともある」...
- ハジャーの表彰台は2026年のシートに影響する...
- 厳しすぎるF1夏休み規定。ホンダ/HRCのF1セ...
- 「今日の結果は本当に必要なものだった」「こ...
- 「強力なスタートで好結果を引き寄せられた」...
- メルセデス、ラッセルとアントネッリの布陣崩...
- レーシングブルズの表彰台獲得で「ホンダとし...
- F1 Topic:角田を襲った“ペダルマップ”問題。...
F1技術解説:バーレーンGP(2)新ウイング導入も苦しんだメルセデス。特殊な環境で発揮されたアストンマーティンの速さ
2023年3月15日
2023年F1第1戦バーレーンGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「車体特性が逆転し、苦しんだフェラーリと強さを増したレッドブル」 に続く今回は、開幕戦で苦戦したメルセデスと、3位表彰台を獲得したアストンマーティンの速さを分析する。
────────────────────────────────
■去年以上に苦しんだメルセデス
バーレーンで、跳ね馬以上に苦しんだのがメルセデスだった。予選でのメルセデスW14は去年型よりわずかに速かったが(2022年がポールシッターから0.680秒遅れだったのに対し、0.632秒差だった)、決勝では大きくタイムを失った。今年のルイス・ハミルトンは、勝者マックス・フェルスタッペンから50秒以上遅れての5位が精一杯だったのだ(1年前は勝者シャルル・ルクレールから9秒差の3位だったが、これはレッドブル2台のダブルリタイアのおかげでもあった)。
木曜日にぎりぎり間に合った、ミディアムダウンフォース仕様の新しいスプーン型リヤウイングは、予選ではメルセデスを助けたかもしれない。しかしレースでは逆にタイヤのデグラデーションに拍車をかけてしまった。
■アストンマーティンAMR23の真価はまだ不明
下の写真で示す極小ウイングレットのような空力トリックに満ちたアストンマーティンAMR23は、メルセデスに対するアンチテーゼと言えるだろう。ただしフェルナンド・アロンソは予選ではポールポジションから0.628秒落ちだった。Q3でのアタックが1周だけだったとはいえ、フェルスタッペンとのタイム差はかなり大きい。トップスピードも総合10位と、イマイチだった。
一方でコーナーからの立ち上がりは、圧倒的に速い。メルセデスの再加速が遅かったとはいえ、ジョージ・ラッセルのメルセデス後部にアロンソが接触したのは、アストンマーティンの加速の凄さが大きな理由だったと言っていい。
さらにアロンソが先行車を次々に抜き去るアグレッシブな運転を続けたにもかかわらず、タイヤの摩耗は非常に少なかった。今季のアストンマーティンは多くのダウンフォースを生み出し、一方でドラッグは少し大きすぎることがわかる。
トップスピードに劣るマシンを駆るアロンソは、ターン1やターン4でオーバーテイクすることができない。そのため通常なら不可能な、ターン10と11でルイス・ハミルトンとカルロス・サインツを追い抜くという離れ業を見せた。

ただし今回のアストンマーティンの速さは、アロンソが以下に言及しているように、バーレーンサーキットというある意味特殊なコースで成し遂げられたものであることを認識する必要がある。一般的なサーキットよりかなり大きいタイヤ劣化、ほとんど高速コーナーのないストップ&ゴーレイアウトなどなど。それらの条件がプラスに働いたことは、圧勝したレッドブルにも言えることだ。
「ここでの僕らの強さは、おそらく次戦サウジやオーストラリアでは再現されないコンディションの下で達成された。でももしそこでも強ければ、2023年シーズンは素晴らしいものになるはずだよ」
アストンマーティンのマシンのポテンシャルを知るには、よりオーソドックスな他のサーキットを待つ必要があるだろう。しかし長く中団にいた元フォース・インディアのチームの大躍進は、本当に尊敬に値するものだ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
8/29(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
8/30(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
8/31(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 309 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 205 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 184 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 64 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | アイザック・ハジャー | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 584 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 248 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 214 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 80 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 60 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

