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セレブ関係者の礼を失する行為が問題に。F1、グリッドへのボディガード同伴を制限する『ブランドル条項』を導入

2021年11月12日

 F1アメリカGPで、グリッド上を歩くセレブとその関係者の振る舞いが問題視された後、F1は、ゲストのボディガードや取り巻きがグリッドを歩くことを制限することを決めた。


 第17戦アメリカGPの決勝前に、元F1ドライバーで『Sky Sport F1』のコメンテイターを務めるマーティン・ブランドルが、グリッドを歩く有名人たちからコメントを取ろうとした際に、一部関係者たちからぞんざいに扱われた。特に問題視されたのは、ラッパーのミーガン・ジー・スタリオンの側近の行動だ。ミーガン・ジー・スタリオン自身はブランドルの質問に答えていたが、彼女のボディガードはインタビュー中にブランドルを彼女から遠ざけようとし、他の側近はブランドルを軽く押しのけた。

F1アメリカGPのグリッドにきたラッパーのミーガン・ジー・スタリオン
F1アメリカGPのグリッドを歩くラッパーのミーガン・ジー・スタリオン

 ブランドルはグランプリの翌日、SNSを通して、次のようなコメントを発表した。


「初めてグリッドを訪れるボディガードに苛立ちを感じたりはしない。誰もがそれぞれやるべき仕事を持っているのだ。だが、彼らは我々のテリトリーにおいてマナーと敬意を学ぶこともできるはずだ」

F1コメンテーターを務めるマーティン・ブランドル
F1コメンテーターを務めるマーティン・ブランドル

 この一件が発端となり、F1はグリッドを歩くセレブリティに向けた新たなプロトコルを導入すると、ブランドルは『Sky Sport F1』を通して明かした。


「新しいルールが導入された。有名人たちは、今後はグリッドでは、ボディガードを連れて歩くことができない」とブランドルはメキシコGPの週末に語った。


「いわば『ブランドル条項』というようなものかな。彼らは私と話をしなければならない。正直言って、彼らに無視されても私は構わないのだが」


 実際には、新たなルールでは、セレブたちはグリッドにボディガードを連れて入らないことを求められるものの、インタビューを受けなければならない義務は科されないようだ。


 ブランドルは10日、新プロトコル導入は、自分が要求したことで決定したわけではないと、Twitterを通して明らかにした。


「誤解を避けるために申し上げると、私はF1グリッドを誰が訪れようと気にしてはいない。人が多ければ活気づく」とブランドル。


「私に話しかけるのも、無視するのも、押しのけるのも、手を振るのも、ハグするのも、私の名前を呼ぶのも、好きなことをしていい。私が求めているのは、人々がその場の雰囲気に浸かり、その特権を楽しむことだけだ。私はグリッドプロトコルの変更を要求したわけではない」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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