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“コーチ役”アルボンは「角田を献身的にサポート」現役ならではの教えが大きな力に/ホンダ山本MDインタビュー(2)
2021年11月11日
2021年F1第18戦メキシコGPの予選、レッドブル・ホンダはポールポジションを逃した。そしてその一因は角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)にあるのではないかと、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表やヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は腹を立てていた。
しかし実際には角田に非はなかった。決勝レースの前にはサポートを務めるアレクサンダー・アルボンや山本雅史マネージングディレクターのフォローもあって、マルコと角田がふたりきりでこの件について話し合いを実施。残念ながら角田はメキシコGPをリタイアで終えたが、その角田を支えるアルボンについて、山本MDは「アレックスは本当にいい奴。人間としてできている」と語り献身的なサポートに感謝を述べた。
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──今回のメキシコGPの予選では角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)選手が、事実と違う形で非難されるというかわいそうなことがありました。日曜日の朝、山本さんとアレクサンダー・アルボンがヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツアドバイザー)を連れてホンダのホスピタリティハウスにやってきて、その後マルコと角田がふたりっきりで話し合いを行っていたのを偶然見ていたのですが、その件について、どんな経緯があったのか教えていただけますか?
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):クリスチャン(・ホーナー/レッドブル・ホンダ代表)が予選直後に角田君についていろいろ言っていたということを知り、私は土曜日のデブリーフィングが終わった後、すぐに角田君に会いました。そして、「あなたはまったく悪くない」と伝えました。ただ、後ろにいたチェコがコースアウトしているのは事実で、本人は若干気にしていたので、「気にしないように」とも話しました。そして、「強いていうなら、(角田の)レースエンジニアのジャッジが遅い」ということも話しました。
その後、フランツ(・トスト/アルファタウリ・ホンダ代表)ともその件について話し合い、「ユウキはまったく悪くない。むしろ本人は自分がコースの外に出て、完全にコースを開けて譲っている」と。私もまったくその通りだと思って、その日は終わりました。
──マルコとは何か話をしましたか?
山本MD:日曜日の朝、たまたまホンダのホスピタリティハウスでアレックスに会ったので、そのことについて話しました。アレックスが「あれは角田に責任はない。まったく悪くないし、あれで角田が何か言われるのはおかしいよ」と言ってきたので、僕も「まったくその通りだ」と言いました。そうしたら、アレックスが「とはいえ、本人は気にしているので、僕からマルコにひと言言って角田の気持ちをリフレッシュさせたいんだけど、どう思う?」と言うから、私は「グッドアイデアだ。これからマルコのところへふたりで行こう」ということになったんです。
そして、ふたりでレッドブルのホスピタリティハウスへ行って、アレックスがマルコに言ったら、マルコも「そうだね」ということになり、角田君に連絡してホンダのホスピタリティハウスに来てもらって、私たちは3人でホンダへ行ったんです。
──私はマルコに言ったのは山本さんだと勘違いしていました。
山本MD:『角田裕毅密着』では、そこだけ逆になっていましたね(笑)。
──失礼しました。ところで、ホンダのホスピタリティハウスにした理由は?
山本MD:向こう(レッドブル)で話すよりは、ここの方が人も少なくて話しやすいから。ふたりだけの話し合いの後、私もマルコと話をして、「土曜日の件はいろいろあったけど、ユウキはまったく悪くない。そもそもエンジニアがダメなんだよ」と話していました。
──角田選手のレースエンジニアがもう少し早く後ろからレッドブル・ホンダのふたりがやってくることを伝えて、2本目のストレートで待っていれば、あんなことにはならなかったわけですよね?
山本MD:それか、ガスリーを行かせた後、もっと飛ばして先に行ってしまってもよかった。それはエンジニアの判断ミスだし、伝達が悪い。だから、マルコは「あなたは悪くない」とはっきり言ったんです。ただ、「そうは言っても、あなたもドライバーなんだから、周りの状況を自分からエンジニアに確認するといった行動も今後はしようね」と笑いながら言っていたようです。まったくその通りだと思います。
残念なのは、角田君が気持ちよくグリッドに並んで、マシンの調子がよく、予選までのペースが悪くなかったのに、1コーナーで終わったこと。「オコンめ」という感じですよ。あんなところで突っ込む必要ないと思いますからね。相棒のガスリーは4位で、角田君のひとつ後ろからスタートしたランド・ノリス(マクラーレン)が10位でフィニッシュしていたことを考えると、角田君は何もなければ、8位か9位くらいでレースを終えていたと思います。トルコGPから非常にいい走りをしてるので、残り4戦もしっかり走ってほしいです。
──確かにトルコGPから調子がいいですね。
山本MD:自分のなかでクルマをコントロールできていて、話をしていても、非常にポジティブになってきていると思います。
──アルボンが後半戦から角田のコーチ役となっていることも大きいようですね。角田選手にアルボンのことを尋ねたら、「大きな力になっている」と言っていました。
山本MD:現役のF1ドライバーなので、経験したことをきちんと伝えられるし、ドライビングだけでなく、たとえばエンジニアとの過ごし方とか考え方あたりもアルボンから教わっています。本当にありがたいですよ。
──本当だったら、アルボンが角田選手のシートに収まっていたかもしれないから、アルボンにしてみれば、角田選手はライバルだから、見て見ぬふりをしてもいいのに……。なかなかできないですよね。
山本MD:そう、逆に献身的に角田君をサポートしている。アレックスは本当にいい奴って書いておいてください。人間としてできている。私もアレックスが大好きです。
──だから、ノリスとかやジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とも仲がいいんですね。
山本MD:元ライバルの福住仁嶺君とは毎日のように電話していますよ。フレンドリーでいいアドバイスをしてくれてるみたいで、いいドライバーだと思います。
──お互い今回の一件で、トストも言うところは言ったし、マルコも角田選手と話をしにやって来た。雨降って地固まった感じですね。ホンダパワーで次のブラジルでは、メキシコでできなかった1-2-3-4を期待しています。
山本MD:それは厳しいけど、いいレースをしたいと思います。
(Masahiro Owari)
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6/18(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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6/20(月) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | マックス・フェルスタッペン | 175 |
2位 | セルジオ・ペレス | 129 |
3位 | シャルル・ルクレール | 126 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | カルロス・サインツ | 102 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 77 |
7位 | ランド・ノリス | 50 |
8位 | バルテリ・ボッタス | 46 |
9位 | エステバン・オコン | 39 |
10位 | フェルナンド・アロンソ | 18 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 304 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 228 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 188 |
4位 | マクラーレンF1チーム | 65 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 57 |
6位 | アルファロメオF1チーム・オーレン | 51 |
7位 | スクーデリア・アルファタウリ | 27 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 16 |
9位 | ハースF1チーム | 15 |
10位 | ウイリアムズ・レーシング | 3 |

