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【F1第11戦無線レビュー(1)】「右側のバージボードを全部失った」フェルスタッペン、多重クラッシュで大打撃
2021年8月6日
2021年シーズン前半戦の最後のレースとなった第11戦ハンガリーGPでは、スタート直後に多重クラッシュが発生し、波乱の出だしとなった。レースは赤旗中断となったが、その後スタンディングスタートのグリッドにルイス・ハミルトンただひとりが並ぶという異様な光景とともにレースが再開。ハンガリーGP序盤の様子を無線とともに振り返る。
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大波乱の展開となったハンガリーGP。その伏線となったのが、スタート直前に降り始めた雨だった。雨脚はさらに強くなるのか、それともすぐに止むのか。各チームは難しい判断を迫られた。
フォーメーションラップ直前の段階で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はインターミディエイトタイヤを履くことに疑問を呈していた。
ハミルトン:これはインターじゃないね。ほとんど乾いてる。スリックじゃないかな
ハミルトン:すぐに雨が降ってくれることを願ってる。でもこれはスリックだよ
一方アストンマーティン陣営では、ランス・ストロールの担当エンジニア、ブラッドリー・ジョイスが的確な情報を伝えていた。
ジョイス:20分ほど今のレベルの雨が続いて、ちょっと強くなって、そこからは乾いていくだろう
そしてフォーメーションラップを走り始めたハミルトンも、路面が予想以上に濡れていることを認識した。
ハミルトン:これはインターだね
全車インターミディエイトを履いてのレーススタート。直後の1コーナーでバルテリ・ボッタス(メルセデス)がブレーキをロックさせ、ランド・ノリス(マクラーレン)に追突。レッドブル・ホンダの2台にも致命傷を負わせる玉突き多重事故が発生した。
ボッタス:申し訳ない。オシマイだ
ノリス:何だかわからないが、ステアリングが……。このまま行けそうだけど、でも……
ウィル・ジョゼフ:左フロントタイヤがパンクだ
ジャンピエロ・ランビアーゼ:全部見たぞ
マックス・フェルスタッペン:クルマをチェックしてくれ
ランビアーゼ:チェックしてる
フェルスタッペン:何が起きたんだ?
ランビアーゼ:マクラーレンの1台がぶつかってきたみたいだ
一方、1コーナーイン側にいたストロールは前輪をロックさせ、左前方のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に突っ込んでいった。
ストロール:完全にロックしてしまった
ジョイス:右側に寄るんだ
ストロール:本当に申し訳ない
ルクレール:XXXXX。全然止まってない。突っ込んできやがった!
マルコス・パドロス:ストップだ
リカルドはそのルクレールに、玉突き状態でぶつけられスピンを喫した。あの温厚なリカルドでさえ、放送禁止用語を連発した。
リカルド:ぶつけられた
スタラード:了解。走れそうか?
リカルド:XXXXX。わからない。ひどくぶつかってきたからね
そしてペレスも、ボッタスに撃墜されてしまう。
ペレス:なんというバカタレなんだ
ヒュー・バード:セーフティカーだ
それでもなんとか自走していたペレスだったが、ダメージは予想以上に酷かった。
ペレス:クルマはどうだい?
バード:チェコ、リタイアしないといけない
ペレス:どうして?
バード:止めるんだ。すぐに止めろ! 今すぐだ!
すでにこの時点で、パワーユニットが甚大なダメージを受けていることが、データに出ていたのだろう。前日の予選終了後にクラック(ひび)が入っていることが判明したフェルスタッペンに続き、ホンダは2基のパワーユニットを立て続けに失うことになりそうだ。
ポールシッターのハミルトンは、無傷のまま首位を維持することに成功した。
ハミルトン:デブリだらけだ
ハミルトン:オイルだらけだし、滑りやすい
レースは2周目で赤旗中断。再スタートとなった。
ランビアーゼ:マックス、右側のバージボードを失った
フェルスタッペン:全部かい?
ランビアーゼ:そうだ
レース中断の間に、路面は急激に乾いて行った。再スタートのフォーメーションラップは再び全車がインターミディエイトを履いて出て行ったものの、スリックにすべきなのは明らかだった。
ハミルトン:路面は急激に乾いてる
ピーター・ボニントン:了解した、ルイス
「了解した」と言いながらも、メルセデスはハミルトンをステイアウトさせた。一方で2番手以下は、全員がスリックに履き替えるためにピットに向かった。
ラッセル:みんながピットに入っていくぞ、全員だ
ジェームズ・アーウィン:了解した
再スタートのグリッドに付いたのはハミルトンひとりだけという異様な光景が。そして走り出して再び、ハミルトンは路面状況を伝えた。
ハミルトン:ドライだよ
ボノ:わかった、ルイス。ボックスだ
1周遅れでスリックに履き替えてコース復帰したハミルトンは、最下位に転落していた。そして多重事故を見事に切り抜けたアルピーヌのエステバン・オコン(アルピーヌ)が、8番グリッドから首位に大躍進した。担当エンジニアのジョシュ・ペケットが、誇らしげに告げる。
ペケット:エステバン、君がグランプリのトップを走ってる。行くぞ!
オコン:わかった
ハミルトン:最下位なのか?
ボノ:そうなんだ。全員ピットインしたからね
そう訊いた時のハミルトンはさすがに気落ちしたような感じだったが、すぐに気を取り直し、追撃態勢に入った。ピーター・ボニントンも励まし続けた。
ハミルトン:ここから最後まで、集中していかないとね
ボノ:まだ行ける。フェルスタッペンは酷いダメージを受けてる。君が最速なのは変わりない。まだ勝てるぞ
────────────────────
(2)に続く
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

