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メルセデスF1、ハミルトンのピットストップ戦略は「誤りだった」と認める

2021年8月7日

 メルセデスは、F1第11戦ハンガリーGP決勝レースで、2度目のフォーメイションラップの終わりにルイス・ハミルトンをピットに呼び戻さなかった判断は「誤り」だったと認めた。ただし、慎重に行動せざるを得ない状況であったとも説明している。


 スタート直後に多重クラッシュが起きたため、レースは赤旗中断となった。レースはスタンディングスタートで再開されることになったが、その光景はF1史上初の異様なものとなった。グリッド上にはハミルトンのマシン1台しか停まっておらず、他の全員はタイヤ交換のためにピットインし、ピットレーンスタートとなっていたのだ。


 フォーメイションラップの際、ドライバーたちは路面がほぼ乾ききっていることを確認した。メルセデスは結局、ハミルトンを1周後にピットインさせなければならず、ハミルトンは最後尾から追い上げていくレースを強いられることとなった。ハミルトンは3位でフィニッシュ、ポールポジションを獲得しながら、優勝を逃がす結果となった。

2021年F1第11戦ハンガリーGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1第11戦ハンガリーGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ハミルトンをステイアウトさせたメルセデスの判断は奇妙なものに見えたが、レース直後、チーム代表トト・ウォルフは、チームの判断は正しかったと主張した。


 しかし決勝から数日後、メルセデスがYouTubeチャンネルで公開したレース報告の動画において、テクニカルディレクターのマイク・エリオットは、チームのストラテジストたちによる判断は誤りだったと認めた。


「あとから振り返れば、我々は明らかに誤った選択をした。しかし、こうした局面では非常に微妙な決断を迫られるということは理解してほしい」とエリオットは語った。


「決勝レース開始時点でどのタイヤを装着すべきか、我々は非常に迷った。グリッドに向かうラップで雨が降り始めたので、インターミディエイトを選んだのは結果として正しかった」


「赤旗の後も、どのタイヤを着けるべきか悩んだ。全車インターミディエイトを装着していた。そしてグリッドへ向かうラップの途中で、他のチームはインターミディエイトから別のタイヤにつけ替える判断をしたが、そのとき我々も同じ判断をすべきだった」


「ただし実情としては、我々は他のチームよりも判断するのが難しかった。先頭を走っている場合、他のマシンの動きを(事前に)見ることができないからだ」


「列の後方にいれば、他のマシンの動向が見えるので、それに応じて考えを変えることができる。他の者の動きを新しい証拠としてうまく利用することができるのだ」

■「皆と同時にピットに入れた場合も大きなリスクがあった」とメルセデス

 判断を誤ったと認める一方で、エリオットはフォーメイションラップの最後にハミルトンをピットに入れたとしても、圧倒的有利には働かなかったと考えている。結局ハミルトンは、他のマシンがピットレーンを通り過ぎるまで自身のピットボックスから出ることができなかったと予想しているからだ。


「ふたつ目の問題は、我々のピットボックスはピットレーンに入って最初の位置にあることだ」とエリオットは説明した。


「つまり、我々がピットレーンを通ってピットボックスに入った後、他のすべてのマシンが通り過ぎていくことになり、そうなると、ルイスがボックスから出るのはきわめて難しい。そのため、結局は遅れてしまっただろう」


「それに関連するふたつ目の問題として、あるいは同じ問題といっていいかもしれないが、別の見方をすると、無理やりピットレーンに出て行こうとすれば、他のマシンと接触した可能性もあった。多数のマシンが同時にピットストップしたあの時、実際に接触が起きていた」


「我々は、自分たちにとってベストの戦略は何なのかを考えていた。そして安全にいきたいと考えていたのだ。メインのライバルは後方にいた。我々は、愚かなミスをしたり、他のマシンに衝突したりといったことを避ける必要があったのだ」


「だが、結果的には、隊列の後ろになったとしても、あの時はピットインした方がよかっただろう」

2021年F1第11戦ハンガリーGP リスタートに向けてセーフティカー先導でコースに戻るルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1第11戦ハンガリーGP リスタートに向けてセーフティカー先導でコースに戻るルイス・ハミルトン(メルセデス)

 エリオットは、他のマシンとともにハミルトンがピットインしていたら、どの位置でコースに戻っていたと思うかと聞かれ、「推測するのはとても難しい。ボックスからピットレーンに戻るのに、入り込む隙間をいつ見つけられるかにかかっているからね」と答えた。


「5番手か6番手だったのではないかと思う。ただ、繰り返しになるが、ピットレーンで他車と接触するリスクも大きかった。だから、我々としては慎重にいくしかなかったと思う」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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