F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:レッドブルとの提携に向け交渉中のホンダ。一方でPU供給に関する課題も

2018年5月3日

 私たちの期待通り、ホンダがレッドブルへ2019年からパワーユニットを供給することになった場合、来シーズンの開幕までにクリアしなければならない課題があることも忘れてはならない。


 復帰以降これまで、ホンダは2チームへPUを供給したことがないからだ。自然吸気時代にはウイリアムズ&ロータス、マクラーレン&ロータス、BAR&ジョーダン、ホンダ&スーパーアグリなど複数チームへの供給を行ってきた経験はホンダにもある。


 しかし、現在のPUは自然吸気時代とは比べ物にならないほど複雑になっており、PUを始動させるだけでも多くのPUマニュファラクチャースタッフが関わらなければならない状況だ。つまり、現場でのスタッフの数を大幅に増員しなければならない。しかも、現場スタッフというのは失敗が許されないため、ある程度の経験が必要となる。


 幸い今シーズンから現場で仕事するエンジニアが入れ替わっているため、エンジニアに関しては即戦力となる人物がHRD MK(イギリス・ミルトンキーンズにあるオペレーション拠点)やHRD Sakura(栃木県さくら市にあるホンダのF1研究所)にいる。


 HRD Sakuraでの開発は1チームから2チームへ増えたからといって、単純に2倍のスタッフが必要になることはないが、HRD MKで行うオペレーションなどはトロロッソとレッドブルでそれぞれ独立させなければならず、人員の補強は必要だ。


 確かに、ホンダは昨年のいまごろ、マクラーレンに加えて、ザウバーにも供給しようとしていたため、拡充する準備は進めていたが、その後状況が次々と変更となり、2チーム供給に向けて増強はストップしていたからだ。


 山本雅史ホンダF1モータースポーツ部長も「もし来年レッドブルと組むことになれば、再び体制を強化しなければなりません」と語っている。


 物理的な問題だけではない。クオリティの問題もある。レッドブルがホンダと提携する際の技術的なレベルは最低でもルノー以上の性能が必要だ。現在、ホンダとルノーの性能差はほぼないと言われているが、それで安心していてはいけない。


 そのことは山本雅史モータースポーツ部長も認識している。


「レッドブルとの契約はホンダだけでなく、契約した相手も良くなる、ウィン・ウィンの関係が築けないと提携する意味はない。やるべきことはまだまだたくさんある」


 本当のトップチームであるレッドブルとの交渉によって、ホンダの組織力と技術力はワンランク、レベルアップしようとしている。



(Masahiro Owari)


レース

10/25(土) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/26(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/27(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位ランド・ノリス357
2位オスカー・ピアストリ356
3位マックス・フェルスタッペン321
4位ジョージ・ラッセル258
5位シャルル・ルクレール210
6位ルイス・ハミルトン146
7位アンドレア・キミ・アントネッリ97
8位アレクサンダー・アルボン73
9位ニコ・ヒュルケンベルグ41
10位アイザック・ハジャー39

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム713
2位スクーデリア・フェラーリHP356
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム355
4位オラクル・レッドブル・レーシング346
5位ウイリアムズ・レーシング111
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム69
8位マネーグラム・ハースF1チーム62
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー60
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号