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【角田裕毅F1第12戦分析】予選Q1敗退に苛立ちを隠さず。新型フロントウイングを失ったことも影響か
2023年7月23日
8度のF1優勝経験を持つダニエル・リカルドという新しいチームメイトを迎えての初めての予選前、パドックにいたレース関係者のほとんどが角田裕毅(アルファタウリ)に軍配が上がることを予想していた。
しかし、代替タイヤ配分方式(ATA)が初めて実施されたF1第12戦ハンガリーGPの予選で、角田はリカルドに1000分の13秒及ばず、Q1で敗退した。パルクフェルメに帰ってきた角田は、コクピットを降りるときに外したヘッドレストを無造作にコクピットに投げ入れ、苛立ちを隠さなかった。
角田が怒っていた理由として考えられるのは、いくつかある。
ひとつは、前日のフリー走行でアップデートされた新型のフロントウイングを壊したことだ。新型のフロントウイングにはスペアがないため、角田はこの日、旧型のフロントウイングで予選を戦った。
角田は前日の会見でリヤウイングのほうがアップデートの効果が大きいと語っていたが、ハンガロリンクのセクター2は曲がりくねった中速コーナーが続くフロントリミテッドの区間。ここを速く走るためにはフロントエンドの回頭性が重要となるだけに、新型のフロントウイングを失ったダメージは、決して小さくはなかった。
それでも、このセクター2の角田の自己ベストは最後のアタックで記録した28.186秒と、Q1のリカルドの自己ベストの28.284秒よりコンマ1秒速かった。それでも角田がリカルドに負け、Q2に進出できなかったのは、セクター1と3で自己ベストを更新できなかったからだった。特に大きくロスしたのはセクター3で自己ベストの22.176秒より0.206秒も遅かった。その理由を角田は「結構、前と近かったんで……」と渋滞があったことを匂わせた。
ただし、このようなことはF1の予選では珍しいことではない。にもかかわらず、角田が予選後に落胆していた最大の要因は、いかなる理由があったとしても、復帰1戦目のリカルドに予選で負けたことではないだろうか。
かなり沈んでいるように見えるが、100%の力を出しきれなかったせいかと尋ねると、角田は「はい、そうですね。なぜ100%の力を出しきれなかったのかは、これから見つめ直したい」と語った。
そして、リカルドに負けたことも関係しているのかと聞くと、「もちろん。でも、もうどっちでもいいです」とそれ以上、答えることをやめた。
完璧に負けたわけではなく、勝てたはずなのに勝てなかったという悔しさが、この日の不機嫌な角田の心を苦しめていたように思う。
(Masahiro Owari)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |