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ホンダ密着:メルセデス勢のマノーにも後塵を拝する“完全に力負け”

2016年9月4日

 前戦ベルギーGPが行われたスパ-フランコルシャンと、今回のモンツァはどちらもパワーエフェクトが大きいサーキットである。しかし、コーナーが連続するマウンテン区間があるスパ-フランコルシャンでは、車体性能も同時に問われる。ベルギーGPで予選2位を獲得したレッドブル(ルノー製パワーユニット)が、モンツァでは6位に甘んじたのは、そのためである。

 金曜日のフリー走行を終えた後、長谷川祐介総責任者は「ウイリアムズとフォース・インディアの金曜日のタイムは参考になりません。彼らが土曜日に本気を出してきたら、(トップ10は)難しくなるでしょう」と語っていたが、土曜日にはメルセデスのパワーユニットを積む第4のチームであるマノーも躍進してきた。金曜日に16番手だったパスカル・ウェーレインが14位とマクラーレン・ホンダの2台の間に割って入ってきた。もちろん、この躍進がメルセデスパワーに因るところが大きかったことは言うまでもない。

 イタリアGPでホンダの前に立ちはだかったのは、メルセデス勢だけではない。ワークスのフェラーリとともに、トークンを使用したアップデートされたパワーユニットを搭載したハースもスピードアップしてきた。フェラーリは今回3トークンをICE、ターボ、そしてMGU-Hをアップデートしてきた。つまり、それぞれ1トークンずつを使用した改良を行ってきたわけである。1トークンを使用してのICEの改良で考えられることはインジェクターかイグニッションあたりではないかと考えられる。

「事前に予想はしていたものの、やはりがっかりです。メルセデス勢だけでなく、マノーにまで1台、前に行かれました。あと、フェラーリもバージョンアップしてきたエンジンがパフォーマンスを発揮していたようですね」



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