F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

マクラーレンが異例の「3人体制」を発表、バンドーン昇格でバトンはリザーブに

2016年9月4日

 マクラーレンが、来季フェルナンド・アロンソのチームメイトに、F1テストドライバーを務めるストフェル・バンドーンを昇格させることを発表した。この結果、ジェンソン・バトンはレギュラーの座を失うが、さらに2年契約を延長し、マシン開発を続けるかたわら、ドライバーとして復帰できる状態でチームに帯同することになる。


 マクラーレン・グループの最高責任者であるロン・デニスが発表した声明によると、バトンは引退するのではなく、来季はあくまでレギュラードライバーとしての仕事を「休暇扱い」とし、チームとの仕事は続けるという。


 また、フェルナンド・アロンソの今後の契約動向によっては、2018年にレギュラードライバーとして復帰するというオプション契約も交わしている。


 バトンの進退については2017年シーズンのドライバーの移籍市場において、ひとつの大きな注目要素となっていた。今回の発表により、バトンがF1デビューを飾った古巣ウイリアムズへの復帰は消滅した。 


 バトンは、マクラーレンと交わした契約は、自分自身に合った完璧な内容だったと語る。


「チームの主要メンバーとして残ることを、うれしく思う。マクラーレン・ホンダを愛しているし、他のチームでドライブすることは考えていなかった」


「今後もハードワークを続けて、レースに帯同しながら状況を把握し、できる限りチームを手助けしたいと思っている。そして友人や家族、自分の時間も大切にしたい」


「夏休みの間に決断したんだ。いまは興奮しているよ。来年に向けて、すべてをチームに捧げるつもりだ」


 デニスは、バトンがレギュラードライバーとして戻ってくる可能性があることを強調している。しかし、1998、99年にマクラーレンでドライバーズタイトルを獲得したミカ・ハッキネンは、2002年を休養のシーズンとしていたが、結局チームに復帰することなく、そのまま引退した。


「たしかに、かつて休養したドライバーが復帰することはなかった」と、デニス自身も認めているが、「ジェンソンはレースで優勝することができるドライバーで、タイトル獲得の経験もあり、フィジカルも問題ない。精神的にも落ち着いた人間で、いつでも準備ができている」と語り、心配していない様子だ。


「ジェンソンにとってもチームにとっても魅力的な契約で、現状のチーム状況に対して、最適な答えになったと思っている」


 バトンは2000年のF1デビューから数えて、今シーズン第16戦マレーシアGPで出走300戦目を迎える。


 デビュー2、3年目のベネトン、ルノー時代は苦しいシーズンとなったが、BAR時代はポールポジションや表彰台も獲得、ブラウンGPに変わった09年に悲願のドライバーズチャンピオンに輝いた。10年から現在のマクラーレンへと移籍し、これまで通算15勝を挙げている。


 一方、レギュラードライバーに昇格したバンドーンは2015年にGP2タイトルを獲得。今季第2戦バーレーンGPでは、負傷したアロンソに代わりF1デビューを飾り、いきなり10位入賞を達成。現在は日本のスーパーフォーミュラに参戦しながら、F1ではリザーブドライバーとしてチームに帯同している。


「チームのことはすでに知っているし、マクラーレン・ホンダのプロジェクトが秘める力を信じている。ジェンソンは多くのドライバーに素晴らしい影響を与えている人物だ。とにかく、いまは最高の気分だよ。誰よりも努力することを約束したい」とバンドーンは誓う。


 アロンソは「チームにとっては良いニュース」だと話す。


「ジェンソンをチームに残すのは最も重要なことだった。彼は僕にとって、これまででベストなチームメイトであり、彼の開発能力は他の誰とも比べられないほど素晴らしいからね。ストフェルは新しいアイデアを持ち込んでくれるだろう。ジェンソンとともにチームを押し上げていきたい」


 また、ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏も「チームが急速な進化を果たせたのは、ジェンソンの経験やドライバーとして優れた能力があったからだ。彼が引き続き開発に携わってくれるのはうれしい」と、今回の契約を歓迎している。



(Translation:Yuki Takayama)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




レース

6/28(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
6/29(土) スプリント 19:00〜20:00
予選 23:00〜
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号