最新記事
- ペレス「1周目にダメージ」負いフェルスタッ...
- 接触リタイアにノリス「あれ以上どうしようも...
- 2年ぶり、2勝目のラッセル「信じられない! ...
- 優勝を失う手痛い接触「奇妙な動きに見えた。...
- 角田裕毅、戦略はまらずペースも不足「第3ス...
- レッドブル&HRC密着:ブレーキング中の移動...
- 【角田裕毅F1第11戦分析】コース内外のミスと...
- 【F1第11戦決勝の要点】無意味なバトルを繰り...
- 【ポイントランキング】2024年F1第11戦オース...
- 【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGP決勝
- ラッセルが2年ぶりの美酒。首位を争うフェル...
- 内紛とライバルの追い上げに揺れるレッドブル...
F1 Topic:審議とペナルティ付与を角田に伝えなかったアルファタウリ。わずか2周で入賞を失うことに
2023年6月6日
角田裕毅(アルファタウリ)と周冠宇(アルファロメオ)のバトルを巡るレーススチュワードの裁定にはさまざまな意見がある。これは今回のインシデントが、レースにおいて事故はつきものであると同時に、その裁定は完全に白黒がはっきりとしているわけではないなかで行わなければならないという難しさが伴うことをあらためて認識させられた一件だったと言える。
レーススチュワードの正否はともかく、今回のF1第8戦スペインGPで角田が入賞に値する走りを披露していたことは間違いない。そのことは、フランツ・トスト代表も「ユウキは素晴らしい走りをしていた」と語っていることからもわかる。
したがって、周とのバトルの後、チームはポイントを獲得するための手段を講じる必要があったと思う。というのも、周とバトルしていたとき角田は9番手を走行し、周にポジションを明け渡したとしても、10位でフィニッシュし、1ポイントは確実に手にいれることができたからだ。
私が角田のレースエンジニアだったら、バトル後、周が「押し出された」と無線で叫んだのを聞いて、角田に無線でこう告げただろう。
「ただちに周にポジションを譲れ」と。
周が無線で押し出されたという訴えは、アルファロメオのチームマネージャーを通して、レースコントロールへ伝わることは明白だった。周にポジションを明け渡せば、1ポイント失うが、レースコントロールがこの一件を審議対象にすれば、5秒ペナルティが出る可能性があり、入賞圏外へ落ちるからだ。
しかし、チームは角田にその指示を出さなかっただけでなく、審議対象になったことも伝えず、さらに5秒ペナルティが科せられたことも教えなかった。もし、5秒ペナルティを知っていたら、たとえ無理でも角田はもっとプッシュして、後続との差を広げようとしていただろう。角田がペナルティを知らされたのはチェッカーフラッグの後だった。角田に成す術はなかった。
しかも、チームは周とのバトルは「ユウキのミスだった」(トスト)という見方をしていた。それならば、レーススチュワードの判断を待たずとも、ポジションを譲った方がよかった。そうすれば、レースコントロールが審議対象とすることはなかっただろう。
しかし、それを行わなかったため、59周目にレースコントロールは審議対象とした。こうなると、もうポジションを譲っても、審議が取り消されることはない。
57周目から59周目までの2周で、角田の入賞をみすみす放棄した。今回のアルファタウリの対応は、そう言わざるを得ない失態だった。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |