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【レースの焦点】守るロズベルグに芽生えた攻撃性

2014年11月11日

「リヤをロックしてスピンしたのは僕のミス」

 潔く認めながら、ルイス・ハミルトンはこう付け加えた。

「それでも今日のレースには本当に満足している。いちばん重要なのは、僕がニコよりずっと速いペースを備えていたことだ。スピンの後も7秒の遅れを挽回したし、それは彼も見ていたはずだと思うよ」

 フリー走行から予選まで、すべてのセッションでニコ・ロズベルグが先行した週末。それでもレースになれば自分のほうが速かったと、ハミルトンは自信を崩さない。2位で終わったのは28周目のターン4が原因。ロズベルグがピットインする前には1秒だった1−2位の間隔は、2周ステイアウトした2周目のミスによって7秒まで開いた。しかしその後の第3スティントで2秒差まで挽回し、第4スティントに入ると同時にDRS圏内まで迫ったのだから、たしかにレースペースはハミルトンのほうが速かった。トト・ウォルフも「おそらく、28周目のスピンが決定的だった」と認める。

「あれによってニコには息をつく余裕が生まれた。ペース的にはルイスのほうが速さを備えているように映ったが、ニコはあそこからゴールまでプレッシャーを上手く吸収していったと思う」

 28周目のターン4でリヤをロックさせたハミルトンがスピンしなければ、ロズベルグはレース距離の半分以上、第3〜第4スティントを通してチームメイトを抑え続けることが可能だっただろうか――ニコは核心には触れず「オースティンで抱えた課題を克服した」とだけ表現する。実際のところ、レースの主導権を握っていたのはどちらだっただろう?
 

 ポールポジションから首位を守ったのはロズベルグ。誰もがもっとも苦労したのは路面温度が53〜56℃まで上昇した第2スティントのミディアムで、ほとんど全員の右フロントにブリスターが発生した。26周終了時点でロズベルグもピットイン。しかしそれと同時に「プッシュ」という指令を受けたハミルトンは、1秒近くペースを上げて27周目にはファステストを記録。さらに、28周目もステイアウト――。

「プッシュするのは1 周だけで、次の周回にはピットインだと思い込んでしまった」と、ハミルトンは説明する。「僕はあの1周でそれまでセーブしてきたタイヤを使い果たしてしまった。28周目にはもうタイヤの力が残っていなかったんだ」

 1コーナーですでに、それを感じていたのだろう。スピンの後、ハミルトンはピットに伝えた。「ごめん。ブレーキバランスを後ろに振りすぎた」

 しかしタイヤ交換の数ラップ後、第3スティントのペースを少しずつ上げながら「プッシュするタイミングを教えてほしい。本当にアタックできるのは1ラップだけなんだ」とも伝えている。連続して攻めるとタイヤがオーバーヒートしてしまうのだ。

 同じ頃、ロズベルグ側では5秒ほどのギャップをコントロールするよう指示が飛んでいたが、第3スティントを10周ほど走行したところでニコが言う。

「ギャップのことはもう伝えないでほしい。しばらくの間だけ、頼む」

 そこからハミルトンは1周あたり0.3秒のペースで間隔を詰めてきたが、ロズベルグにとって第3スティント後半は自分のペース、自分のドライビングでタイヤ管理を磨く貴重な周回になった。第3スティント最後の間隔は2秒。3度目のピットインを終えると、アウトラップから速いペースのハミルトンが一気に0.5秒後方まで迫ってきた。





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