F1ジャーナリストたちの間で、ひそひそと交わされる裏話──そこには記事にできない極秘情報から、実に些細なことまで、興味深い内容がつまっている。2014年はトム・ハンター氏(仮名)の人気コーナー「毒舌パドック裏話」が『F1速報』携帯サイトへ移籍。夏休みには、ハンター氏とともにプレスルームで取材に勤しむジャーナリスト3名に声をかけて「禁断の座談会」を開催した。おかげさまで好評をいただいたので、再び同じメンバーを招集。2014シーズンを斜め下の視点から大いに語ってもらった。今回もハンター氏は一身上の都合で欠席、彼らの身元を明かすことはできないため最小限のプロフィールで勘弁してほしい。
A氏:美食と美女には一家言ありの情報通ジェットセッター
B氏:どんなことも裏を読んでしまう悪気のない毒舌家、今回は口数少なめ?
C氏:ぱっと見ラテン系、常にパドックを歩き回って独自のネタを収集
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第1回:可夢偉に残された第3の可能性
第2回:マルドナド爆笑事件の真相は
第3回:マクラーレン・ホンダの火種と翼
第4回:フェラーリのライコネン対策
第5回:個人的に好きな男、嫌いな男!?
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──長らくおつきあいいただいた座談会、とうとう最後のチームは2014年の主役となったメルセデスです。さっそく夏の座談会「チャンピオン予想」の反省会と参りましょう。BさんとCさんはニコ・ロズベルグ推しでした。
A氏:僕はルイス・ハミルトンで大当たり! ふたりは、何が予想外だったのかな(笑)?
B氏:タイトルの獲り方を知ってる人間と、そうでない人間との差が出ちゃったんだろうね〜。
C氏:ベルギーGPで、ロズベルグとハミルトンがぶつかっちゃったのが大きい。あのあと世論が「ハミルトンがんばれ」という雰囲気になったことが、ロズベルグにはショックだった。ロズベルグは自分が正しいと思って、「ここで引いちゃダメだ」と、ぶつかったわけだから。伏線としては、ハンガリーGPにさかのぼるんだけど……そういえばメルセデスの記者会見は、いつからふたり別々になったんだっけ?
A氏:2014年も最初のうちは一緒にやっていたよね。