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決勝日ドライバーウォッチング：パストール・マルドナド

2013年5月27日

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モナコGP決勝
パストール・マルドナド
カナダではかなり戦闘力が上がるはず
「モナコには絶対的な自信を持ってる｡最低でも入賞できるはずだよ」と、初日フリー走行の始まる前には軽やかに語っていたマルドナド｡たしかに予選直前のフリー走行では９番手につけ、そして雨のQ1では何と総合トップタイムを叩き出し、悠々Q2に進出｡「さすが、師匠」と皆の期待も高まったのだが……｡

「雨が止んで、路面がどんどん乾いて行くと、もう全然ダメ｡うちのクルマはとにかくグリップがないから、路面がほぼ乾いて、でもまだラバーが乗ってない状態が、最悪なんだよね」

　結局Q2は、最下位の16番手｡こういうジェットコースター的生き方が、師匠の魅力のひとつではある｡しかしレースでは、1周目にいきなりバン・デル・ガルデと接触｡緊急ピットインののちは、ペース自体は悪くないのだが、何しろここは抜けない｡

「で、45周目に、いきなりマルシアのチルトンが突っ込んできてね｡もの凄い衝撃でマシンは大破してしまったけど、幸い身体は大したことないよ」
　とはいうものの、右ひじの包帯が痛々しい｡

「ああ、ただの打撲｡他にもあちこちぶつけたけど、まあよくあることだし｡それよりモナコのフリー走行でいろいろ試した実験的パーツが、次のカナダでいよいよ実戦投入されるんだ｡そうしたらかなり戦闘力が上がるはず｡シーズンも３分の１が過ぎようってところだから、そろそろ浮上しないとね」

　今回のカコミ取材に集まったのは、日本人の僕ひとり｡それでも師匠は、めげずに抱負を語ってくれたのだった｡


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