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【F1イタリアGP決勝の要点】今季初表彰台のサインツ。タイヤを酷使しつつも、僚友ルクレールとのバトルで3位争いを制す
2023年9月4日
今年のイタリアGPの主役は、間違いなくカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。
初日フリー走行からマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に喰らいつき、FP2、FP3ではトップタイムを叩き出した。そして予選ではフェルスタッペンを1000分の13秒凌いで、自身今季初のポールポジションを獲得した。シャルル・ルクレール(フェラーリ)も3番手に入り、ティフォシたちは大盛り上がりだった。
ただし決勝レースでもフェラーリ勢がフェルスタッペンを打ち負かすと、はたして彼らが信じていたかどうか。なにしろ今季のSF-23は一発の速さには優れているが、決勝レースではタイヤの劣化にずっと苦しんできた。ピレリが7月以降タイヤ構造を強化し、タイヤへの入力がより大きくなったことも、フェラーリには不利な変更と言えた。オーバーヒートしやすい特性が、より助長される恐れがあるからだ。
そして決勝当日も快晴。路面温度は42度を超えた。それでもサインツは1コーナーの飛び込みで首位を守ると、フェルスタッペンの猛追を15周目まで凌ぎ続けた。
中盤以降はセルジオ・ペレス(レッドブル)、そしてルクレールとバトルを繰り広げる。何度も仕掛けながら抜きあぐねるペレスが、「サインツはブレーキングで動いた」と抗議。しかしスチュワードは動かない。フェラーリの地元レースへの忖度も、ひょっとしたら少しはあったかもしれない。だが映像を見返す限り、あからさまなコース変更は認められなかった。
それでも終盤46周目にはついにペレスにかわされ、3番手に後退。そこからはチームメイトとのバトルが繰り広げられた。
傍目には、一触即発のガチンコバトル。同士討ちの危険も十分ありえたように見え、実際47周目のターン1では極限までブレーキングを遅らせた2台が、揃ってコースオフして行った。最終周には同じターン1で、ルクレールがサインツの前を横切って行くなど、文字通りギリギリの戦いだった。それでもチームは自由な3位争いを許し、ふたりは「存分に楽しんだ」と、レース後にコメントしていた。
サインツはそのまま3位でチェッカーを受け、0.184秒及ばなかったルクレールは、表彰台を逃した。しかし「カルロスが表彰台に上がったことで、フェラーリがそこにいる。それでいい」というルクレールの言葉に嘘はあるまい。
そしてサインツはまずフェルスタッペンとの攻防でミディアムタイヤを、続いてペレスへの防御でハードタイヤを酷使し、にもかかわらずルクレール相手にあれだけの走りを見せた。強すぎるレッドブルばかりを見せられるなか、今回はフェラーリのふたりだけでなく観ている側も存分に楽しませてもらったレースだった。
(取材・文 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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