F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:セットアップがうまくいかず、バランスに苦戦。ターン1出口でスナップし僅差でポールを逃す

2023年7月23日

 開幕10連勝中のレッドブルの前に、F1第12戦ハンガリーGPの予選で立ちはだかったのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。


 最後のアタックで暫定ポールポジションに立っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を上回って、ハミルトンが2021年サウジアラビアGP以来となる今シーズン初、通算104回目のポールポジション獲得した。


 その差はわずか0.003秒だった。ふたりの差を分けたのは、どこだったのか。ハミルトンのほうがフェルスタッペンよりも後にアタックしていて、最後にポールポジションに立ったため、最終セクターで逆転したように見えるが、そうではなかった。


 予選後、パドックでアンソニー・デビッドソンと立ち話をしていたら、興味深いことを教えてくれた。


 デビッドソンはスカイ・スポーツUKのテレビ解説者のひとりで、予選後、フェルスタッペンとハミルトンの車載カメラの映像を使って、最後のアタックラップを比較していた。それによれば、「マックスはターン1の出口でスナップ(オーバーステア)を発生させて、リヤが流れて、姿勢を保つためにカウンターを当てたんだ。ところが、その場所はDRSのアクティベーションポイントで、カウンターを当てたマックスはDRSのボタンを押すのがわずかに遅れてしまった。このロスが響いて、ターン2を立ち上がったところで、ルイスとの差が大きく開いてしまった」という。

レッドブル&HRC密着
スカイ・スポーツUKの解説者を務めるアンソニー・デビッドソン。ハミルトンとフェルスタッペンのオンボード映像を使って最後のアタックラップを比較していた


 予選後、フェルスタッペンもバランスに苦しんでいたことを認めている。


「フロントとリヤのバランスを取るのに苦労した。セットアップに関してはいろいろ試したけれど、うまくいかなかった。Q3の最後のアタックでは少しだけプッシュしたら、ウインドウから外れて、リヤが流れたよ」


 今回、レッドブルが投入したアップデートが機能していなかったのか。フェルスタッペンは「それは理由ではない」と否定した。


 デビッドソンは言う。


「ルイスとマックスのそれぞれの区間ベストタイムを見ると、じつはマックスのほうが速いんだ」


 確かに区間自己ベストでつなぐとハミルトンが1分16秒570なのに対して、フェルスタッペンは1分16秒373とコンマ2秒も速い。


 最後のアタックのターン1の出口でのオーバーステア──ハンガロリンクのポールポジションはそこで決していたのである。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第12戦ハンガリーGP 予選2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/22(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号