アストンマーティンF1のふたつの弱点を指摘したアロンソ「2024年に向けたアイデアがある」と改善に期待
2023年12月29日
フェルナンド・アロンソは、2024年シーズンにアストンマーティンがF1のトップ集団のライバルたちに戦いを挑むためには、2024年のデザインで対処すべきふたつの弱点があると指摘した。
2023年のアロンソのアストンマーティン移籍は成功し、彼はチームの復活の先頭に立って近年で最高のシーズンをもたらした。アロンソの経験と純粋なペースが助けとなり、モナコGP、カナダGP、オランダGPでの2位を含む、8回の表彰台獲得が実現。シーズン前半では、アストンマーティンのAMR23は競争力のあるパッケージであることが証明され、F1コンストラクターズランキングで2位を争うことができた。しかし時間が経つにつれ、チームは一貫性を維持するのに苦戦し、パフォーマンスの低下に苦しんだ。
2023年はアストンマーティンが大きな前進を果たした節目となったが、アロンソはチームがF1のトップ集団に残るために対処しなければならない、昨年からのふたつの重要な特徴を指摘した。それはマシンの適正範囲の狭さと、期待外れのストレートスピードだという。
「僕たちは一貫性を保つ必要があると思う」とアロンソはコメントした。
「弱点のひとつは、とても狭いウインドウ内でマシンを操作しなければならないことかもしれない。(このようなレギュレーションでは)誰にとっても同じことだが、僕たちはもう少し苦戦しているようだ。来年は常に安定したレベルでパフォーマンスを発揮できたらいいと思う」
「それにストレートスピードも改善できればね。パフォーマンスのデータによれば、そこが僕たちの弱点だ。ストレートではいつも少し遅すぎる。他チームと同じくらい速くなりたいのなら、リヤウイングを大きく落とさなければならない。それでコーナーでも遅くなってしまった」
アストンマーティンは、シーズン後半では開発プログラムで試行錯誤することになった。当時、チーム代表のマイク・クラックは、アストンマーティンは道を見失ったわけではなく、むしろアップデートを学び、理解しているのだと主張した。アロンソは、マシンの適正範囲が次第に狭まったのは、開発の直接的な結果だったと考えている。
「(その)幾分かはマシン開発によって生じた結果だったと思う」とアロンソは語った。
「でもさっきも言ったように、これは誰にとっても同じだ。マシンからもう少しパフォーマンスを引き出そうとすると、ある部分を犠牲にして他の部分を伸ばす必要がある。だからウインドウが狭くなり始める」
「でも来年に向けたアイデアがあるし、すべてはよくなるはずだ」
ポジティブな面として、アロンソはAMR23のタイヤデグラデーションが最小限だったこと、また、チームに全体的な実行力、運営力、そしてファイティングスピリットがあったことを挙げた。
「強みはタイヤデグラデーションだった。日曜日にマシンはいつもとても強力だったし、戦略の実行とチームのモチベーションもそうだったと思う」
「僕たちは幸せなチームだ。若いチームだし、すべての結果を勝利として祝っている。このエネルギーを来年も維持することが大切だ」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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