「今日の一枚」魅力たっぷり、されど金網地獄！

熱田護カメラマンが切り取る、魅惑のF1ワールド。今週は魅惑のナイトレース、シンガポールです。ここならではのショットとカメラマン目線のコメントをお楽しみください。

◇◇◇◇

熱田 護
シンガポールグランプリ。
最近は日本からの観戦者も多くなりました。
何より日本から近いし、豪華ホテルに宿泊するもよし、安いホテルも多くあるし、治安もいいし、美味しいご飯もたくさんあるし、地下鉄もあるし、暖かいし……

ナイトレースということで、キラキラ綺麗に輝きながら走るマシンを眺めながら独特な雰囲気があります。

という感じで好条件が揃っているシンガポール。海外レースを観戦するなら、僕的には一押しです！　来年ぜひ実行してみてください！

カメラマンにとってもシンガポールは魅力的なレースです。
FP1とFP3は日没の時間だし、日没後のFP2、予選、決勝レースは人口光による撮影となります。しかも、つい最近まで世界一だった大観覧車シンガポールフライヤーや、ホテルからの俯瞰目の写真にもトライできます。

しかし、コース脇は上の写真のように全周「金網地獄」となります。
ところどころに撮影用の穴が設置されているものの、自由度はすごく制限されてしまいます。金網越しに撮ったり、隙間を見つけて覗き込んだり、どうにか、この素晴らしいシチュエーションをいかせないかと考え歩いているんですけれど、なかなか難しいですね……

毎度言ってますけれど、難しいから、写真撮影は楽しい！
熱田 護

◇◇◇◇

熱田カメラマンに、金網の穴から狙った写真をリクエストしたところ、それは「土日まで待って」とのこと。レースのゆくえとともに、決勝後に届く作品を楽しみに待ちましょう。

熱田 護（あつた・まもる）
1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦、1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。一見、強面のようなビジュアルだが、実は心優しい性格……だとか。現在では日本人カメラマンとして唯一F1全戦をカバーしている。
F1撮影旅日記とあれこれ　http://kz1000mk2.at.webry.info
Mamoru Atsuta Photography　http://www.mamoru-atsuta.com

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