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「可夢偉は楽観的すぎる戦略でよく戦った」英誌評/オーストリアGP全ドライバー採点

2014年6月28日

LAT

 英AUTOSPORTが2014年オーストリアGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価した。今回最高得点10点を唯一獲得したのは、メルセデスのパワーユニット搭載車を除くトップの位置につけ、5位でフィニッシュしたフェラーリのフェルナンド・アロンソだった。

 英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、今季F1第8戦を振り返り、満点10点をひとりに、9点を2人に与えた。

XPB Images

 アロンソは4番グリッドからスタートし、メルセデス、ウイリアムズに続く5位を獲得した。
「フェラーリにはメルセデスやウイリアムズを倒せる力はなかった。従って、アロンソが予選と決勝でそれ以外のトップの位置につけたことは、最高級の勝利を得たに等しい」とストロー。
「特に素晴らしかったのはソフトタイヤの管理の仕方だ。それによってレース終盤に(前を行くフェリペ・)マッサに迫り、プレッシャーを与えた」

Sutton

 9点を与えられたのは、ウイリアムズのバルテッリ・ボッタスとフォース・インディアのセルジオ・ペレスだった。

 ボッタスは2番グリッドからスタートし3位で自身初表彰台を獲得した。
「ポールポジションが取れた可能性はあったが、最後のアタックラップでプッシュしている際に一瞬膨らみ、タイムロス、それによって敗れた」
「しかしレースは見事だった。1周目に冷静に(ニコ・)ロズベルグを抜き返したこと、2回のインラップをうまく走ったことが重要だった」

 ペレスはグリッド降格ペナルティにより15番グリッドからのスタートとなったものの、6位を獲得した。
「予選ラップでは(チームメイトのニコ・)ヒュルケンベルグほどの速さがなかったが、タイヤのマネジメントにおいてはペレスは別次元だった」
「彼はソフトで見事なファーストスティントを走り、大部分のドライバーとは逆のタイヤ戦略をうまく機能させ、(ケビン・)マグヌッセンを抜いて素晴らしい結果を出した」


LAT
 今回優勝したロズベルグは、マシンの冷却の問題にうまく対処しながら冷静に勝利を得たのは見事だったが完璧な週末ではなかったとして8点が与えられた。

 2008年ブラジルGP以来のポールポジションを獲得したフェリペ・マッサは「Q3では彼だけが肝心な時に見事なラップを走り、ポールポジションを手に入れた。決勝でのペースは基本的にはよかったが、決勝中の最も重要な場面で完璧とはいえなかった」として8点にとどまっている。

 19番グリッドからスタートし16位でフィニッシュした小林可夢偉には、7点という評価が与えられた。

「予選ラップではターン8でトラックリミットを越えることを避けるため減速しなければならず、それを考慮に入れると、もっといいタイムを刻める余地はあったかもしれないが、それでもいい予選だった」

「極めて楽観的な戦略を機能させようと努力したが、レース終盤タイヤが“崖”を迎える結果となった。それでも(マックス・)チルトンの前のポジションを守ったのはいい仕事だった」




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