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ライコネン「仕事のなかで最もつらいことは移動」過密日程により、家族との時間を確保することも困難に
2021年6月2日
アルファロメオF1のキミ・ライコネンは、41歳にもなるとF1ドライバーの仕事も楽にはならないと認めつつ、実際に消耗する原因は、ドライビングそのものやチームと一緒の仕事ではなく、絶え間のない移動だと語った。
スペインの日刊スポーツ紙のインタビューに応じたベテランドライバーは、以下のように明言した。「もしも、コースへ出向いてレースをして、帰宅して家族とともにいられるというだけなら、それがパーフェクトだ。しかし実際はそうなっていないし、だからこそレースが僕にとってより厳しいものになってきたんだ」
とてもくつろいだ雰囲気のなかで、また、今年アルファロメオが見せている明らかな進歩からも力を得て、ライコネンはあっさりとこう認めた。
「自分がもう若くないことは分かっているよ。とはいえ、僕は常に活動的な人間だ。家にじっとして何もせずにいたいというタイプではない。当然、年間23戦というカレンダーによって誰にとってもレースは厳しいものになっている」
「さらに僕は年もとってきた。だから僕はふたつの問題を同時に抱えていて、その状態でのレースは簡単とはいえない」
2007年のF1世界王者であるライコネンは、自分の仕事のにおいて移動が最もつらいことだと確信しており、また現在のカレンダーのなかで家族と長い時間を過ごすことは難しいと述べた。
「仕事のなかで最もつらい部分は移動なんだ。なにしろ毎週飛行機に乗らなければいけない。ときには週に2度も3度も。しかもいまは移動のプロセスも以前とは違って、いろいろな制約が課せられている。まったく快適じゃない。制約が何もなかったときですら、僕は移動がそれほど好きではなかったんだ。それなのに、去年の初めからはもっとつらいものになってしまった」
最近、ライコネンは以下のように語っている。
「子どもたちがまだ小さいので、いくつかのレースには楽に連れていける。そういうときは、少なくともコースを離れれば家族と一緒にいられるんだ。けれど、帯同できないときもある。それは理想的とはいえない。僕はできるだけ多くの時間を家族とともに過ごしたいと願っている。けれど、現行のカレンダーでそれを完全に実現するのは難しい」
2022年の計画は未定だというライコネンは、「まだ決断を下すには少し早過ぎる。どの方向に進むのか、あと数カ月考えてみるつもりだ」と説明したうえで、他のカテゴリーでレースを続ける選択肢も排除していないとして、以下のように話した。
「以前も他のカテゴリーで走っていたから、もう一度できるよ。ラリーは間違いなく大好きなカテゴリーだ。だから、将来もう少しやってみたいとも思う。けれど、今は確定したプランはまったく持ってない。実際、僕はこれまでの人生で長期計画を立てたことがないんだ。その都度、これからやってみたいと感じたことをやってきた。来年についても、その先についても、同じように決めていくと思う」
(Grandprix.com)
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