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アロンソ、3700万円のクラッシュで奇跡的にエンジンは無事

2016年3月24日

 オーストラリアGPでマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが大クラッシュを喫したが、奇跡的にモノコック、エンジン、ギヤボックスは再利用できる状態だったとスペインのMARCA紙が伝えた。

 決勝16周目、ターン3のブレーキングゾーンでハースのエステバン・グティエレスを抜こうとした時に左リヤに接触し、アロンソのマシンは左側のウォールにクラッシュした後、宙を舞い、グラベルトラップを超えて、逆さまの状態でランオフエリアのウォールに当たって止まった。

 幸いアロンソにもグティエレスにもけがはなく、アロンソは自力でマシンから這い出した後、メディカルチェックを受けて問題ないことが確認された。

 マシンは大破しており、決勝直後にアロンソは「パワーユニットは完全にだめになったと思う。マシンが完全に壊れてしまったからね。残念だけど仕方ない」とコメントしていた。

 しかしスペインのMARCAは、シャシーへのダメージは基本的にサスペンションのマウント部分のみで奇跡的に構造的なダメージはなく、修復して再度利用することが可能であると報じた。エンジンとギヤボックスも同様であるということだ。

 しかしこのクラッシュによりカーボンファイバーパーツ、電気系機器、ワイヤーなどが破損したことがもたらす損害は30万ユーロにおよぶとMARCAは試算している。

 大クラッシュにもかかわらず無傷だったアロンソを「世界で最も幸運な男」として報じるメディアもあったが、さらに開幕戦でパワーユニットを失わずに済んだのであればシーズンを戦う上で大きなダメージを避けられたことになる。今年のF1は21戦を5基のパワーユニットで戦わなければならず、6つめ以降のコンポーネントを入れるとペナルティが科される。




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