F1 Topic:シルバーストンのDRSを活用する過程で起きたふたつのクラッシュ
2018年7月16日
先日、行われたイギリスGPで、少し変わったクラッシュが2件発生した。
ひとつは金曜日のフリー走行1回目、ロマン・グロージャンのクラッシュ。もうひとつは日曜日の決勝レース中のマーカス・エリクソンの事故だ。どちらもクラッシュした場所は1コーナーで、理由も「DRSを解除しようとしたものの、ボタンを押し損ねた」(グロージャン)ものだった。
このようなクラッシュは過去にあまり聞いたことがない。その理由を、あるチーム関係者は「今回のイギリスGPのDRSの設定にある」と指摘する。
これまでシルバーストンのDRSは5コーナーから6コーナーまでのストレートと、14コーナーから15コーナーまでのハンガーストレートに設置されていた。ところが、今年はオーバーテイクの機会を増やそうと、もう1カ所増やした。それがホームストレートだった。
ただし、シルバーストンのホームストレートは、直後の1コーナーと2コーナーを全開で通過できるほかのDRS区間とは異なる特徴を持ったストレート区間となっていた。
だが、この場合の『全開』とはDRSを閉じた状態での話。そのため、ドライバーたちは1コーナーの手前でステアリング上のボタンを押してDRS(リヤウイング)を閉じて1〜2コーナーを通過しようとしていた。
DRSはブレーキを踏んでも解除されるが、その場合は再びDRSを開けることはできない。ところが、ボタン操作でDRSを閉じた場合は、再び開けることができる。シルバーストンの1コーナーはDRSを閉じれば全開で通過できるため、ブレーキを踏む必要がない。
さらに、2コーナーの立ち上がりから3コーナーまでがわずかだが、直線区間があり、ここで再びボタンを押してDRS(リアウイング)を開けると3コーナーまでの加速を促進させる。そのため、多くのドライバーがほかのDRS区間と異なる方法でDRSを閉じたり、開けたりしていた。そして、それが事故につながったと考えられる。
ちなみにレッドブルのダニエル・リカルドによれば、「僕たちもそれは考えたけど、DRSのオン・オフによるバランス変化が大きいことと、DRSを閉じた状態でのダウンフォースレベルを金曜日から土曜日にかけてかなり削ったたため、僕たちは1コーナーでDRSを解除した後、そのままの状態で3コーナーまで走るというやり方を採った」と語っている。
次戦ドイツGPも、従来の2カ所に加えて新しく3つ目のDRSがホームストレート上に追加された。新しいDRSの使い方が見られるのかどうか、注目したい。
(Masahiro Owari)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |