F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダ密着:新ターボでも発生した燃費問題、アロンソは折れずに意地の11位

2016年6月13日

「(増えた回生エネルギーを)デプロイ側に使うのか、あるいは燃費側に振るのかによって違います」と長谷川総責任者は語る。

 燃費側に振れば、少なくともレース序盤からドライバーが燃費を気にして走ることはなかったはずだが、ホンダは話し合いの結果、パフォーマンス側に振ってラップタイムを取りに行こうという決断をした。その理由を長谷川総責任者は明言しなかったが、その決断に納得していない様子だった。なぜなら、ドライバーが燃費を気にしてアクセルを戻すようなレースをやらせたくないからである。

「レースの途中から、フェルナンドの心は折れそうになっていたと思います」と語った長谷川総責任者。それでも、チームは無線で「上位に何か起きるかわからないから、最後まであきらめるな」と激励。残り3周でクビアトの約8倍以上の距離を走っているタイヤで抜き返したのである。しかし、それ以上の波乱は起きず、アロンソは11位に終わった。

 では、なぜ増えた回生エネルギーをパフォーマンス側に振ったのか。それは予選での最高速が最下位だったことと無関係ではない。今回マクラーレンはレースが雨になること、そしてシケインと低速コーナーでの立ち上がりのトラクションを良くするために、高速のモントリオールにしては、かなり重めの空力仕様で臨んでいた。

 わかりやすく言えば、リアウイングは他チームに比べて立て気味だった。そうなるとストレートスピードが伸びないが、今回はホンダのターボが新しくなったので、その増えたデプロイをパフォーマンス側にすべて使ったのではないだろうか。そして、その結果、ターボが新しくなったにもかかわらず、燃費が予想していたよりも改善されなかったのではないだろうか。

 もちろん、燃費の良し悪しはICE自体の燃焼効率も関係している。それは長谷川総責任者もわかっており、「エンジン本体のパフォーマンスを改善しなければならないことが明確になった」と語っている。
 なぜ、モントリオールでアロンソの心が折れそうになっていたのか。マクラーレンとホンダは、その点をしっかり話し合い、次のレースに臨んでほしい。

(Text : Masahiro Owari)





レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP