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ホンダF1甘口コラム:かつてのデプロイ切れも克服。飛躍の糧となったマクラーレン・ホンダ時代の苦い経験

2021年9月21日

 マクラーレン・ホンダがスパやモンツァで戦闘力がなかったのはホンダのパワーユニットだけが原因ではなかったが、ホンダは反論せずにグッと耐えた。それはホンダのパワーユニットがF1で最高の性能でなかったことも、また事実だったから。不平を言う前に、まずは自分たちのパワーユニットの性能を上げる。それがホンダのモチベーションとなり、今シーズンの新骨格パワーユニットへとつながった。

 マクラーレンもまたホンダと決別して初めて自分たちの弱点と真剣に向き合うようになった。ダウンフォースを求めるがあまり、空気抵抗が多い空力となっていたことだった。パワーユニットの性能ばかりに頼ることなく、空力を見直して臨んだ今年のイタリアGPでは予選で4番手(ランド・ノリス)と5番手(ダニエル・リカルド)を獲得。

 日曜日の決勝レースではフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)がともにピットストップ作業で遅れた末に接触事故を起こしてリタイアしたことにも助けられたが、堂々の1-2フィニッシュを飾った。

▼ホンダと決別後のマクラーレンのイタリアGP予選成績
・2018年(ルノー)

13位(アロンソ)、20位(バンドーン)

・2019年(ルノー)
7位(カルロス・サインツJr.)、14位(ノリス)

・2020年(ルノー)
3位(サインツJr.)、6位(ノリス)

 ホンダのスタッフは常々「いまのホンダがあるのは、マクラーレン時代にさまざまな経験をしたことが役立っている」と語る。

 そのホンダとかつてパートナーを組んだマクラーレンの今井弘ダイレクターレースエンジニアリングもまた、「やっぱりあの時代にいろいろ勉強させてもらったことが効いてると思います」とホンダとの3年間が無駄ではなかったと語る。

 フェルスタッペンのタイヤ交換作業でミスがなければ、今年のイタリアGPはリカルド対フェルスタッペンの戦いになっていただろう。そうなっていれば、今年のイタリアGPもホンダ対マクラーレンの2年連続の優勝争いが見られるはずだった。

 それを見られなかったことは残念だが、ホンダとマクラーレンが頂点を目指して戦った今年のイタリアGPは、ホンダにとってもマクラーレンにとっても、さまざまな思いが交差した特別な一戦になったに違いない。

(Masahiro Owari)





レース

4/19(金) フリー走行 12:30〜13:30
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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