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【F速プレミアム】超高速オーバルはホンダのアルドゥソが制覇。トヨタ、ルノーと3ブランドが表彰台に/STC2000第7戦

2022.07.29

「南米最速、最高峰のFFツーリングカー選手権」ことスーパーTC2000(STC2000)の第7戦が、7月23〜24日にサンタフェ州ラファエラに位置する超高速トラックで争われた。


 恒例の土曜スプリントこそ新生アクシオン・エナジー・スポーツSTC2000のエース、リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が制したものの、僚友マティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT)がポール発進を決めた日曜ファイナルでは、前戦スプリントで自身約1年ぶりの勝利を挙げたプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングのファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)が逆転勝利。


 2位にはTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラSTC2000)が、3位には弱冠17歳のイグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)が続き、ホンダ、トヨタ、ルノーがポディウムを分ける結果となった。


 アルゼンチン国内で長きに渡り分断していたツーリングカー・シリーズが併合し、今回も“旧“TC2000との併催戦として実施された同イベントは、次週7月30〜31日に同地で開催予定の人気シルエット選手権“トップレース”を含め、約1週間に及ぶ『ザ・スピード・ウイーク』として、最高速280km/h以上が予測されるオーバル戦が催された。


 2018年以来のアウトドローモ・ラファエラとなったSTC2000も、プラクティスから僅差の展開となり、早朝の霧でディレイとなった土曜フリープラクティスは、今季デビュー7戦目にして史上最年少ポールポジションを獲得しているモンテネグロのルノーが最速をマークする。


 しかし2番手には“伏兵”とも言うべきプライベーター、FDCモータースポーツから参戦するフランコ・ヴィヴィアン(シトロエンC4ラウンジ)が続き、3番手に今季TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)加入の18歳ホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)と、早くも乱戦を予感させるフレッシュなリザルトとなった。


 13時を回って日曜ファイナルのグリッドを決める計時予選が始まると、週末全体で15回と規定されたプッシュ・トゥ・パスの使用機会を含めた戦略も絡み、ここでアクシオン・エナジー・スポーツ陣営が組織戦を展開。


 セッション早々からミラとモンテネグロ、2台のルノーが主導権を握り、1分21秒460を記録したミラが“Temple of Speed(スピードの殿堂)”でポールポジションを獲得。そこにモンテネグロも続き、3番手アルドゥソのホンダを抑えルノーが日曜のフロントロウを確保した。


 そのまま15時にスタートが切られたスプリント戦は、予選トップ8リバースのグリッド順によりビビアンのシトロエン、ペーニャのルノーが最前列から発進すると、オーバルの特性やプッシュ・トゥ・パスの戦略も併せ、2台がファイナルラップまで毎周のようにポジションを入れ替えての優勝争いを繰り広げる。

土曜からプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングの新鋭マティアス・クラベロ(ホンダ・シビックSTC2000)が速さを見せるなど、週末は“伏兵”たちがオーバルで躍進
土曜からプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングの新鋭マティアス・クラベロ(ホンダ・シビックSTC2000)が速さを見せるなど、週末は“伏兵”たちがオーバルで躍進

スプリントでは、リバースグリッド最前列の2台が激しいオーバーテイク合戦を繰り広げる
スプリントでは、リバースグリッド最前列の2台が激しいオーバーテイク合戦を繰り広げる

新生アクシオン・エナジー・スポーツSTC2000のエース、リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が土曜スプリントを制した
新生アクシオン・エナジー・スポーツSTC2000のエース、リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が土曜スプリントを制した

■日曜ファイナルではホンダ陣営移籍3年目のアルドゥソがトップチェッカー

 この活気に満ちたスプリントにより勝敗の行方は最終コーナーまでもつれ「エラー、集中力の過剰または欠如で、最終結果を変える可能性があった」と語った2019年チャンピオンが、現役最年長の貫禄も示してトップチェッカー。


 ルノーとの死闘を繰り広げたビビアンのシトロエンが殊勲の2位、そして最終ポディウムスポットにもプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングの新鋭マティアス・クラベロ(ホンダ・シビックSTC2000)が浮上し、この土曜からルノー、シトロエン、ホンダというマルチブランドの表彰台が実現した。


 明けた日曜正午のファイナルでは、その前日3位表彰台のクラベロがスタート前から悲運の主役となり、トラブル修復を必要としたシビックはピットスタートとなり、4番グリッドが空いたままでのシグナルグリーンに。


 これにより、前日計時予選で最速となったポールシッターのミラを先頭に、モンテネグロとアルドゥソの3台が主導権を握っていく。しかし高速オーバルで風切り役を強いられたミラはペースが伸びず、逆に6番手発進だったシボレーYPFチームの王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が、みるみるうちに先頭集団に接近。シケインへのブレーキング競争から、左右の切り返しで一気に3台を料理し、ここで首位に躍り出る。


 しかし猛追の無理が祟ったか、続くラップで17歳モンテネグロのルノーに差し返されたシボレーは、その直後に水温のアラートが点灯して敢えなく戦線離脱に。この機会に乗じて浮上して来たTGRAのエース、サンテロのカローラと、アルドゥソのシビックを交えた三つ巴の展開となる。


 レース終盤はライバルのスリップストリームを活用し、残るプッシュ・トゥ・パスの回数も睨んだ神経戦の様相となり、ここでもルノー陣営所属時代にシリーズ連覇を記録するチャンピオン経験者が優位に立つ。結果、若手を退けたホンダ陣営移籍3年目のアルドゥソが最初にチェッカーフラッグを受け、プーマ・エナジー・ホンダ・レーシングにラファエラでの初優勝をもたらす結果となった。


 2位には予選10番手から脅威の挽回を見せたトヨタのサンテロが「待望、かつ復活の表彰台」を獲得し、3位のモンテネグロは「いつでも勝つことができる」と宣言するとおり、その才能を証明するポディウムに。その背後には4位ペーニャ、5位ミラとルノー勢が続くトップ5となり、この結果により175ポイントとしたペーニャがランキング首位に躍り出た。


 これでスタンディング上では、静かな週末を過ごしたベルナルド・ラヴァー(シボレーYPFクルーズ)と、待望の表彰台を得たサンテロが168ポイントの同率2位で追う展開に。続くSTC2000第8戦は、8月12〜14日に中部ロサリオ近郊に位置するアウトドローモ・サン・ニコラスで争われる。

日曜ファイナルは、予選最速となったポールシッターのマティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT)を先頭に、弱冠17歳のイグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)とファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)の3台が主導権を握っていく
日曜ファイナルは、予選最速となったポールシッターのマティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT)を先頭に、弱冠17歳のイグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)とファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)の3台が主導権を握っていく

FPで速さを見せた今季TGRA加入の18歳ホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)だが、日曜ファイナルでは浮上ならず
FPで速さを見せた今季TGRA加入の18歳ホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)だが、日曜ファイナルでは浮上ならず

「ここ“Temple of Speed”で勝利が挙げられるなんて、最高の気分だ」と勝者アルドゥソ
「ここ“Temple of Speed”で勝利が挙げられるなんて、最高の気分だ」と勝者アルドゥソ



(autosport web)


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