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日本GPの裏で行われた、もうひとつのF1。『F1 in Schools 日本大学グランプリ』で中高生が活躍

2017年10月25日

 鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPと同日、ほぼ同じ時間帯でもうひとつのF1が実施されていたことをご存知だろうか。東京の日本大学経済学部の校舎内にて、その戦いは行われていた。


『F1 in schools 日本大学グランプリ』と名付けられたこのレースは、日本大学の経済学部と理工学部が主催し、付属高校と中学の8チームがチャレンジ。今回はトライアルレースとしての開催となったが、日本大学では今秋から高大連携教育として『F1 in Schools』を導入するという。


 F1 in Schools(NPO法人STEM PLUS JAPANが国内窓口)はサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティックスの頭文字をとった『STEM教育プログラム』の一環として、1999年にイギリスで誕生。これまでに世界40カ国以上の2300万人の学生が参加し、F1マシンのミニチュアカーの作成し、レースを戦って優劣を競い合ってきた。

今回のトライアルレースは20mの直線レーンで競うタイムレースと、リアクションタイム、チームプレゼンテーションの3種で争われた。世界最速タイムは昨年オーストラリアのチームがマークした0.916秒!
今回のトライアルレースは20mの直線レーンで競うタイムレースと、リアクションタイム、チームプレゼンテーションの3種で争われた。世界最速タイムは昨年オーストラリアのチームがマークした0.916秒!


 近年で驚かされるのはその規模で、ミニチュアマシンのタイムとプレゼンテーションなどを競う世界選手権が毎年開催され、今年は予選を含めると2万6000校、100万人以上の学生が参戦。国内選手権を制した学校が、マレーシアでの世界選手権で頂点を争った。なお、日本チームも参加したものの、残念ながら下位となり、改めて世界レベルの層の厚さを思い知らされた。


 また、F1の二文字が使われていることからも分かるように、この教育プログラムはF1公認のイベントともなっている。オフィシャルパートナーとしてF1全10チームをはじめ、ピレリタイヤも協力するなど“ホンモノ”がバックアップ。各チームもリクルーティングに積極活用しているようで、お互いにメリットのある関係が築かれている。


 日本大学では来季の競技会参加に向けこの秋からF1 in Schoolsに挑戦することとなったが、チーム結成からレース出走に至るまでには12のステップがあり、急ぎ、準備が進められている。


 この12のステップのなかには『事業計画とスポンサープラン・プレゼンテーション』や『マシンデザイン・分析・製造・テスト』、『ピットディスプレイ』などがあり、加えてチームワークやリーダーシップなども求められることから、ビジネススキルも磨くことが可能だという。

参加資格は9〜19歳の学生であること。世界では女の子の参加も多く、リケジョが大活躍している。マシンカラーリングも男子のそれとは異なり華やかなものが多かった。
参加資格は9〜19歳の学生であること。世界では女の子の参加も多く、リケジョが大活躍している。マシンカラーリングも男子のそれとは異なり華やかなものが多かった。


 今回の日本大学グランプリは、中高大一貫教育のメリットを活かし「未来の挑戦者にも体感してもらおう」ということで、レギュレーションは本番さながらとし、ベース車両のみ大学側が用意して実施。レースまで1週間というタイミングでの車両納品となったが、中高生の各チームは「F1とは何?」というところから調べて、チューニング、塗装、そしてプレゼン資料までをまとめ上げた。

種目の一種としてプレゼンも重要な要素に。世界大会では英語での発表となるため中学生も英語でのスピーチにチャレンジ。授業でタブレットを使うこともあり、先生いわく「資料作成も苦にしない」という。
種目の一種としてプレゼンも重要な要素に。世界大会では英語での発表となるため中学生も英語でのスピーチにチャレンジ。授業でタブレットを使うこともあり、先生いわく「資料作成も苦にしない」という。


 結果、これまでF1を全く知らなかった女子高校生チーム(豊山女子高校)が優勝。タイムもそれほど悪くなかったが、決め手となったのはプレゼンで、「世界を意識した」英語でのスピーチが高く評価されることとなった。


 なお、優勝商品は3Dプリンタ。今回はベース車両を削る方向でしかチューニングできなかったが、F1の奥深さを知った彼女たちが、次戦ではオリジナルパーツが満載の車両を持ち込むであろうことは想像に難くない。


 当日は、来年の世界選手権開催の舞台がシンガポールであるとのアナウンスもなされ、その様子を映したモニターを見つめる中高生の瞳は、より一層輝いていた。好奇心旺盛な彼ら彼女たちが未知の世界を知り、そこに新たな楽しみを見出した今、F1 in Schoolsにサポートで参加している大学生たちも決してうかうかはしていられないだろう。



(AUTOSPORTweb)




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