F速

  • 会員登録
  • ログイン

王者フェルスタッペンの戦い:批判の矛先となった夜中のシムレーシングを笑い飛ばす

2024年8月11日

 F1第13戦ハンガリーGP、第14戦ベルギーGPでは表彰台を獲得できなかったマックス・フェルスタッペン。レース無線では公然とチームを批判を繰り広げたことで物議を醸したが、批判の矛先は普段の行動にまで向けられている。F1スイス在住のF1ジャーナリスト、マチアス・ブルナーが2連戦のレース週末を語る。
--------------------------------------

 F1世界選手権タイトルへの道程は、短距離走ではなくマラソンだ。この春から初夏を迎えるまで、現世界王者のマックス・フェルスタッペンは、4年連続のタイトル獲得に向けて順風満帆と思われていた。開幕から7戦すべての予選でポールポジションを獲り、レースでも5勝をあげていたからだ。

 ところが、5月以降は状況が大きく変わってきた。まずはフェラーリが、それに続いてマクラーレンとメルセデスも急速に競争力を高めてきたのだ。フェルスタッペンは言う。「タイトルを防衛するには、さらなる努力が必要だ。僕らよりも他のチームの方が効率良く開発を進めてきている」

 ハンガロリンクには大規模なアップグレードが持ち込まれたが、それがもたらした進歩はチームの期待を下回るものだった。そしてハンガリーGPの決勝では、いつもは申し分のない仕事をするレッドブル・レーシングの戦略家たちが、めずらしくミスを犯した。レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、彼らの失策についてこう説明している。「新品タイヤの効果を過大評価する一方で、トラックポジションの重要性を過小評価していた。単なる思い違いだった」

 マックスは週末全体を通じて不機嫌で、レースの最終盤に起きたルイス・ハミルトンとの接触も彼の憂鬱に輪をかけた。無線で話す彼の口調にはトゲがあり、レースを不本意な5位で終えたあとの会話は、いつになくよそよそしく感じられた。

 レース中の無線で公然とチームを批判したことが物議を醸し、フェルスタッペンは次のベルギーで自ら弁明をした。「レッドブル・レーシングでは、互いにとてもオープンな姿勢で仕事をしていることを、世間の人々は理解していない。何がうまく行かなかったときに、それを口に出すことを控えるのは正しい態度とは言えない。このチームの完璧な仕事は、僕らに数多くの勝利をもたらしてきた。けれども、ひどいレースをしてしまった時には、自分に正直にならないといけない。そうしないと何も学べないからだ」

 また、マックスの行動にも、批判の矛先が向けられた。ハンガリーGPの週末、レース前夜の午前3時までシムレーシングに参加していたと報じられたのだ。だが、彼はそれを一笑に付した。「まず言っておきたいのは、イモラでも同じようにシムレースをして、日曜のグランプリで勝ったということだ。僕はもうF1で3回もタイトルを獲り、シムレーシングは10年もプレイしている。日曜のレースの前にどんな準備をすべきかはよく承知しているから、心配してもらうには及ばない」

 スパ・フランコルシャンは、フェルスタッペンが最も愛するサーキットだ。ただ、彼は今年のレースをポールポジションからスタートできないことを事前に知っていた。エンジンコンポーネントの交換により、グリッドペナルティを受けねばならなかったのだ。その結果、予選では最速だったにもかかわらず、スタートは11番手グリッドからとなった。

 2021年、2022年、2023年とベルギーGPを連覇してきたマックスは、レース前にこう語っていた。「できるだけポジションを上げて挽回したい。だけど、もはや僕らのクルマは圧倒的に速いわけではないから、そう簡単にはいかないだろう」

 彼は5位でフィニッシュラインを通過したが、正式結果では4位に繰り上がった。トップでチェッカードフラッグを受けたジョージ・ラッセルのメルセデスが、最低重量規定違反で失格となったからである。

 レースを振り返って、フェルスタッペンは語っている。「スタート直後は、何とかトラブルに巻き込まれずに切り抜けた。ただ、その後はDRSトレインからなかなか抜け出せなくて苦労したよ。ノリスにアンダーカットを仕掛けて、ひとつ順位を上げられたのは良かったと思う。実際、選手権争いという観点から言えば、ランドより上位でフィニッシュできたのだから、いい一日だった。11番手グリッドからスタートしたことを考えれば、この結果に満足すべきだろうね」

XPB Images

(Mathias Brunner/Translation:Kenji Mizugaki)


レース

9/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/5(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/6(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ267
2位ジョージ・ラッセル201
3位ルイス・ハミルトン191
4位ランド・ノリス171
5位シャルル・ルクレール155
6位マックス・フェルスタッペン127
7位オスカー・ピアストリ116
8位アイザック・ハジャー71
9位リアム・ローソン51
10位ピエール・ガスリー41

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
2位スクーデリア・フェラーリHP346
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム287
4位オラクル・レッドブル・レーシング204
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム75
6位BWTアルピーヌF1チーム62
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム16
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム3

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第13戦イタリアGP 9/6
第14戦スペインGP 9/13
第15戦アゼルバイジャンGP 9/26
第16戦バーレーンGP 10/4
第17戦シンガポールGP 10/11
  • 最新刊
  • F速

    2026年10月号 Vol.4 2026後半戦展望号