F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

メルセデスF1、2台クラッシュ後の修理の苦労を明かす「スペアが足りず、破損したパーツを利用してフロアを作成」

2022年7月19日

 メルセデスF1チームは、オーストリアGPの予選でルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが相次いでクラッシュした後、2台のW13の大規模な修理をどのようにして成し遂げたかを明かした。時間的な制限があるだけでなく、スペアパーツが不足していたために、非常に苦労したという。


 レッドブルリンクでの金曜予選Q3で、最初にハミルトン、続いてラッセルがコースオフし、クラッシュした。マシンの損傷を調べたチームは、翌日のセッションに2台の修理を間に合わせるのは相当大変だということを知ったという。時間だけでなくスペアパーツにも制限があり、メルセデスは創造的な思考といくつかの妥協のもとにマシンの修復に取り組んだと、テクニカルディレクターのマイク・エリオットは説明している。

2022年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が金曜予選でクラッシュ
2022年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が金曜予選でクラッシュ

「2台のマシンがクラッシュすると、それ以降は非常に困難な週末になるものだ」とエリオットは、チームが公開した動画のなかで語った。


「(2台の)マシンは大きなダメージを受けていた。2台ともフロアとリヤウイングが壊れていたし、サスペンションもかなり損傷していた。ルイスのマシンはフロントウイングも壊れており、シャシーの表面に傷がついていた。修理可能なダメージだったが、週末全体を使って修理するというわけにはいかない。ルイスのマシンは完全に一から作り直すことになったのだ」


 メルセデスにはフロアのスペアはひとつしかなかった。そのため、ダメージを受けたふたつのフロアの無傷な部分を利用して、新たなフロアをひとつ作り上げなければならなかった。


「ふたつのフロアからひとつのフロアを作り出すことになった」とエリオットは語った。「使用できる完全なスペアがひとつあり、もうひとつは、クラッシュしたふたつのフロアの無傷の部分を利用して作らなければならなかった」


「そしてジョージのリヤウイングについても妥協することになった。完全なリヤウイングのスペアはひとつしかなく、我々はそれをルイスのマシンに付けることを選んだ。なぜなら彼は(スプリントで9番グリッドから)順位を上げていかなければならなかったからだ。それでジョージには、おそらくダウンフォースレベルが理想的ではないリヤウイングを付けなければならなかった。あのサーキットには少々大きすぎるダウンフォースだった」

2022年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)が金曜予選でクラッシュ

「車を作り直し、再びセットアップにも取り組まなければならなかった。その作業をFP2の非常に限られた時間で行わなければならず、そうした状況で再度妥協を強いられることは分かっていた」


「さらに、金曜日に2台ともがひどい損傷を受けたことで、スプリントレースでマシンにダメージを受けた場合、ドライバーたちは日曜日のレースに出られないかもしれないという状況に陥っていた。そうしたことをすべて考慮に入れなければならないし、そういったことが起これば週末が損なわれることになる」


 幸いなことに、ラッセルとハミルトンは無事にスプリントを走りきり、ラッセルは4番手、ハミルトンは8番手を獲得。その位置から日曜の決勝をスタート、ハミルトンは3戦連続となる3位表彰台を獲得し、一方のラッセルはチームメイトのすぐ後ろの4位でフィニッシュした。チャンピオン、メルセデスは、ドラマチックな週末を過ごした後に、満足のいく結末を迎えた。

2022年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得
2022年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP