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【角田裕毅F1第5戦密着】1周目のリスクも承知。順位は上がらずも「マイレージを稼げたことをポジティブに捉えたい」
2021年5月24日
「初めてのモナコ。こういうサーキットはほかにないので、存分に楽しみたいと思います」と、レース前のドライバーズパレードで語っていた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)。
しかし、その約1時間半後に始まった決勝レースで、角田にモナコのレースを楽しむ時間はほとんど訪れなかった。
スタート前のレコノサンスラップでポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がドライブシャフトに問題を抱えて、レースへの出走を取りやめたため、この時点で予選16番手の角田のポジションは15番手となっていた。
スタートで角田が選択したタイヤはハードタイヤ。トップ10内のドライバーは全員ソフトタイヤだ。そうなると、11番手以下のドライバーが選択するのはミディアムが主流となる。抜きどころがない1ストップのモナコで15番手からスタートする角田が周りと同じ戦略を採ったのでは勝ち目はない。
「そのストラテジー自体は自分でも承諾していました」という角田だったが、同時に「ハードだったので1周目はキツくなるだろうなと思っていた」とリスクも覚悟していた。果たして、「特にスタートをミスしたわけではないですが、スタートの蹴り出しがよくなかった」という角田は、1周目にいきなりふたつポジション落としてしまった。
そうなると、抜きどころがないモナコではレースが厳しくなる。さらにセーフティーカーが出るタイミングでピットインしようと、できるだけピットストップのタイミングを64周目まで延ばしていたものの、この日のモナコGPは珍しくアクシデントがなく、淡々とレースが進行。セーフティーカーが出ないまま、ピットインした角田は再びニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)の後方に回ってしまった。
ソフトタイヤに履き替えた角田はアウトラップの後の66周目に1分14秒037を叩き出して、その時点でのレース中の最速タイムを更新した。しかし、それもラップの後半でウイリアムズが前に現れてきたため、全力ではなかったという。
「まあ、普通でした。すぐにウイリアムズに捕まってしまったので……。オーバーテイクを試みましたがなかなか厳しかった。ずっと後ろだったので、そこまで楽しめなかったです」(角田)
しかし、収穫もあった。
「(レースで77周を)経験できたのは良かった。特にバルセロナでほとんど経験できなかったので、その分ここでマイレージを稼げたのは、ひとつポジティブに捉えたいなと思います」
ドライバーズ・サーキットのモナコで、16位完走に終わった角田。しかし、角田と上位のドライバーとの実力は、結果ほど大きな開きがあるわけではないのも事実。それは、予選Q1で角田より1000分の18秒速かったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、その後Q3まで進み、レースでは5位でフィニッシュしたことでもわかる。
「やっぱり1番の問題は予選ですね」という角田。
ただし、「焦ることはない」とホンダの山本雅史マネージングディレクターは言い、こう続けた。
「思ったようにレースができてなくても、いまは経験を積み上げるしかない。F1ってそんな甘くないですから」
(Masahiro Owari)
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5/24(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
5/25(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 23:00〜 | |
5/26(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |