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今宮純によるオーストリアGPドライバー採点&短評
2016年7月6日
F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、22人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選ぶ。レース結果だけにとらわれず、3日間コース上のプレーを重視して評価する。
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☆ エステバン・グティエレス
これまでトラブルに悩まされてきたが、今季ベストの予選11位でロマン・グロージャンに先行。スタートでアンチストール・モードに入り、18番手まで転落するも、そこから挽回。最速ラップ6番手を記録、今季3度目の11位。ハース勢は、もう一歩でダブル入賞だった。
☆☆ キミ・ライコネン
スパ・フランコルシャンに似た部分があるレッドブルリンクは、下りが得意なベテランに合っているはずだが……中盤ダニエル・リカルドをかわすのに30周以上、2コーナー出口のトラクションが不十分で時間がかかった。終盤マックス・フェルスタッペンを追い込むも、最終ラップ勝負どころでイエローフラッグが出て、アタックできなかった。見せ場がなかった3位に映るが、逆の見方をすれば、レッドブルとのトラクション特性の違いが目立った。
☆☆ カルロス・サインツJr.
最終スティント42周で、17番手から8位へ。“鋭角ライン”を駆使しながら次々にオーバーテイクを決めていった。2017年の契約が早めに発表され、彼自身すっきりしたのだろう。
☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ
思い切りが良い判断、予選Q3で真っ先にインターミディエイトからウルトラソフトにチェンジ。まだ濡れた部分が点在するリスキーなコースを、変幻自在な最適ラインワークで攻めて堂々の3位。2010年ブラジルGPにウイリアムズでデビュー18戦目のポースポジション獲得、まさにその再現だ。しかし、繰り上がりでグリッド2位からのレースはタイヤのグレーニングに苦しみ、ブレーキも変調、完走できずに64周で終了。セルジオ・ペレスもトラブルによってクラッシュ、17位。フォース・インディアの4戦連続ダブル入賞は、ならず──。
☆☆☆ ジェンソン・バトン
局地的な暴風雨に見舞われたフリー走行2回目、インターミディエイトタイヤのバトンが最速タイムをキープした。マシン姿勢を安定させ、スムーズな加減速でタイヤ温度を保つ、しなやか走法だ。雨上がりの予選Q3でも匠の技を見せて5位、ライコネンを0.001秒で退けた。2年ぶりの上位集団レース、序盤下がったあと26周目のピットストップは正解。ソフトタイヤで終盤をコンスタントにまとめあげ、現チーム体制での自己ベスト成績タイの6位入賞。欲を言えば、ベテランには常に戦う姿を示してもらいたい。
☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
まったく予知できない一瞬、突如マシンが暴れ、コントロール不能になる場面が二度あった。フリー走行2回目、2コーナーでリヤがロック、それに反応したステアリング操作の素早さ! そして決勝27周目、ストレートでのタイヤバーストに、再び対処したベッテル。絶えず緊張感をもってドライビングに集中している姿に、あらためてF1の凄みというものを感じる。「こんなことできない、さすが」──そう思わせた、敗者のファインプレー。
☆☆☆ ニコ・ロズベルグ
すべてのデータを精査したスチュワード、マーティン・ドネリー氏らの判定を支持する。画面でもロズベルグが2コーナー進入時に、いつまでたっても右にターンインしないのが見てとれた。「コーナーでインにいる者に、すべての権利がある」などとルールブックには書かれていない。エアロパーツの一部を欠き、ブレーキ変調を抱えながら、オーストリア3連勝目前だった。最終ラップ2コーナーまでのレース展開は“勝者”に値するが……。
☆☆☆☆ パスカル・ウェーレイン
驚きの10位に飛び込んできた予選Q1では、2コーナーでタイムを稼いでいた。ダウンフォース特性で劣るマノーはセクター2も3も辛い。それをカバーしようと縁石を限界まで攻めるパワースライド走行で、予選12位はチーム史上最高。セーフティカー退去後に20番手から11位まで上がり、ペレスのクラッシュによって初ポイント獲得。2014年モナコGP、当時マルシャの名前だったチームで、故ジュール・ビアンキが記録した9位に匹敵する殊勲賞。
☆☆☆☆ ロマン・グロージャン
マクラーレンのバトン、ウイリアムズのフェリペ・マッサらと激走を展開。こういうバトルに持ち込むと、とてもタフになる。ミスすることなく高い集中力を維持でき、それが今季4度目の入賞に結実。これでハース28点とランキング8位を固め、来季への開発プランに着手できる。それが一番大きい。
☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
ドライビング・スタイルは突っ込みブレーキング重視型。しかし、このコースはコーナー進入速度よりも脱出速度を高めるトラクションが大事になる。その点においてロズベルグのほうが合っていると言えるだろう。初日からリードされ、追いかける立場になったハミルトン。レース展開も、そうなった。そして激突…
…。“2016年型ハミルトン”は先攻逃げ切りでなく、後攻追いあげパターンのほうが、ずっと多い。さて2度あったことは3度また、どこかであるか?
☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
レッスン1、縁石コーナリングを学びとるためのアクシデントが2回。自分の意見を批判的に述べた。レッスン2、ウエット路面や濡れ乾きコンディションでマシン状態を確認。リカルドの予選アタック能力を観察。レッスン3、レース第2スティントをソフトで最長56周。タイヤ管理方法をマスター。レッスン4、はるかに年上のメルセデスのふたりが実はカート少年みたいにヤンチャで反面教師になった。レッドブル5戦目、急速学習中の18歳に最高の評価を。
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番外編・チーム賞は、F1速報フェイスブックで
https://www.facebook.com/f1sokuho/posts/900681926724852
(Text : Jun Imamiya)
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| 1位 | ジョージ・ラッセル | 51 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 47 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 34 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 33 |
| 5位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 6位 | ランド・ノリス | 15 |
| 7位 | ピエール・ガスリー | 9 |
| 8位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 9位 | リアム・ローソン | 8 |
| 10位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 98 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 67 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 18 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 17 |
| 5位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 12 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 12 |
| 7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


