F速

  • 会員登録
  • ログイン

リカルド、レッドブルの“もうひとつのミス”も追及

2016年6月10日

 レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、モナコGPでチームのミスによって勝利を逃した後、頭を冷やすのに2、3日かかったと述べた。その後、戦略的な面を含め、すべての疑問点をチームにぶつけ、説明を得られたことで、気持ちを切り替えることができたという。


 モナコGPでリカルドが2度目のタイヤ交換に入った時、トップの位置でコースに復帰するだけの十分な時間があったが、チームが交換するタイヤのコンパウンドを直前に変更、準備が間に合わなかったことで、リカルドはピットで足止めされた。その結果、ルイス・ハミルトンのすぐ後ろでコースに戻ることになり、勝利を失うことになった。


「2、3日かけて頭を冷やした」とカナダでFIA木曜記者会見に出席したリカルドは語った。


「レース直後には、問題解決に取り組むような気分じゃなかった。皆そうだったと思う。僕は数日おいて冷静になってから、何が起きたのかについて考えた。チームの何人かと話をし、彼らがあの時起きたこと、どういう状況だったかについて説明してくれた」

2016年第6戦モナコGP ダニエル・リカルド(レッドブル)
2016年第6戦モナコGP ダニエル・リカルド(レッドブル)

■レッドブルはすでにミス防止策を用意

 レッドブルはすでにミスの再発防止策を講じたため、二度と同じことは起こらないと確信しているとリカルドは述べた。


「説明を聞くことは大事なことだったが、もっと大事なのはあの一件からどうやって前に進み、どうやって再発を防ぐかということだった。チームはあの後、ファクトリーでいろいろな対策に取り組み、今後はああいうことにならずにタイヤを間違いなく準備しておけるよう、複数のコンパウンドを同時に準備しておけるよう、ピットストップの時期に起こるだろうことに備え、新たなパラメーターをセットアップした」


「僕に関してはもうすでに気持ちを切り替えている。彼らも同じだから、それはいいことだよ。今後同じ状況になっても二度とああいうことは起こらないと確信している。それをチームから聞きたいと思っていたし、聞く必要があった」

■1回目のピットストップのミスも軽視できない

 注目を浴びたのは、作業で大幅にロスした2回目のピットストップだったが、最初のピットストップに関しても問題があったとリカルドは考えている。リカルドはウエットからインターミディエイト、スーパーソフトへと、2回交換を行ったが、ハミルトンはウエットからウルトラソフトに交換して走り切って勝利を手にした。


「皆が2回目のピットストップに注目した。あそこで実質的にレースを失ったからだ。でも僕は1回目のピットストップについてもチームに質問した。あのピットストップによって僕はルイスの後ろに下がった。『僕らは自らルイスと戦わなければならない状況に身を置いたことになるぞ。必要ないのに……』と僕は思ったんだ」


「最初のピットストップについても2回目と同じぐらい真剣に検証してほしかった。(エンジニアの)サイモン(・レニー)は、それについては調査していないがあれもミスだったと認識していると話してくれた。僕の考えではあれはミスだ」


「だけど今後、戦略に関して新しいソフトウェアを導入する。ぎりぎりで判断を下した場合でも対応できるような準備を整えることができる。僕は聞きたいことがたくさんあった。彼らはそれに自信を持って答えてくれた。僕としてはそういう答えが聞きたかった」

2016年カナダGP木曜 準備を行うレッドブル・レーシング
2016年カナダGP木曜 準備を行うレッドブル・レーシング

■「チームへの信頼は揺らいでいない」

 2戦にわたる失敗についてチームを本当に許せたかと聞かれ、リカルドは、今も強い信頼を抱いていると答えた。カナダでは互いに完璧な仕事をすることが重要だとリカルドは言う。


「数日間、動揺していたし、失ったチャンスを思って悲嘆に暮れていた。でもああいうことは起こるものだ。2戦続けて起きたのは不運だったけど。だから感情が高まった」


「でももう気持ちを切り替えた。もちろん今もチームを心から信頼している。彼らは前進し続けている。何の疑いもない」


「カナダでは僕もチームも完璧な週末を送り、軌道に戻すことがとても重要だ。いいマシンがあるのは明らかだから、それを最大限に活用するだけだ」


「もっとやれたはずだという気持ちで日曜を終えた週末が続いた。だから、今週末は(僕もチームも)両方が100パーセント力を出し切ったと思える状態で、日曜にここを発ちたい」



(AUTOSPORTweb)


レース

6/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号