ルイス・ハミルトンは、F1新予選方式への批判はオーストラリアGPで実際に行われてみるまでは、控えるべきだと主張している。
F1コミッションをすでに通過した今季の新予選方式は「消去法」となっており、各セッション後半で90秒ごとに最も遅いドライバーがノックアウトされる。この新たな方式は、金曜日(4日)に開かれた世界モータースポーツ評議会でも承認を受けた。
この数週間で発表されたF1における変更は曖昧であるとして、批判が集まっている。また大多数は、今回の予選方式の変更は不必要という見方をしている。
ハミルトンはF1の向うべき方向性や、コクピット保護システム「ハロ」といったF1の変更点について自身の考えを明確にしているが、予選方式については施行されるまで批判は控えるとしている。
「最も重要なのはファンがどう感じるかだ。良いやり方と、それなりに良いやり方があって、僕はこれまでの方式を楽しんできた。だから変更はナンセンスに見えるけれども、やってみるまで批判するべきではない。メルボルンへ行って(新しい予選を)試すのが楽しみだし、きっと驚かされると思う。すごく興奮するものになるかもしれないし、そうではないかもしれない。そのときになれば分かるよ。(メルボルンに)到着して、どう展開するかを見る。良かったか悪かったかは、ファンがすぐにコメントしてくれる」とハミルトンは語る。
チームメイトのニコ・ロズベルグは新たな予選システムの全体像はまだ把握していないものの、メルセデスは変更に大きく影響されないと考えている。取材の際、ロズベルグは新予選システムの採用が決定になったことを知らされておらず、冗談交じりに「やっぱり変えることになったって? 話が進んでいるなんて嘘だろう? まだ2週間もあるのに!」と答えた。
「僕らを大きく左右することはないと思う。それよりは中団グループに対してや、雨が降っていたりと状況が複雑なときに影響が出るだろう。正直に言えば、何がどうなるのか分からない。僕らの何が変わるとも思っていないから、詳しく見ていないんだ。でもメルボルンの前にはチェックして、予選がどうなるのかを確認するよ」
(Translation:Akane Kofuji/オートスポーツweb )